フランス暮らしの思い出 教会で雨宿り、ぺこぺこのお腹とスパイスの香り
初めての海外はフランスでした。
東京に行くのでさえソワソワしていた大学生の私が、フランスのボルドーへ留学したのは2003年のこと。
それはちょうど、フランス人のお財布の中身がフランからユーロに変わったときでした。
私にとっての見知らぬお金はフランス人にとっても新しく、「フランならいくらだっけ?(C’était combien en franc ?)」という会話が聞かれるような時代。初めて手にしたユーロは、使う度に楽しかったのを覚えています。円とは大きさも手触りも違う、おも