Life is living you.
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2017年、秋の京都を訪れた。
駅を降り、四条の方へ歩いていると、ひとつのフレーズが目に飛び込んできた。
「いま、いのちがあなたを生きている」
と、日本語訳がついている。
よく見ると、それは東本願寺の看板だった。
歩いても歩いても何度でも目に入るように、間隔を空けて何枚も同じものが設置されている。
いま、いのちが わたし を生きている。
わかりそうで、完全にはわかりきれない文の目的語を少し変えて呟きながら、かつて住みたくてたまらなかった街を歩いた。私はこの街にいると、身体中の細胞がふつふつと喜んでくすぐったくなる。とてもふしぎだけど、嬉しくてしかたない。
さて、いのちというのは、英語のlife、フランス語のvie(ヴィ)。
たましい、とも訳すこともできる。
いのち。
または、たましい。
もし、そんな存在が…
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