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日本語の勉強しよ!【ネイティブが知らない日本語文法の深み】
私が日本語ボランティアとして参加している日本語教室でのことを書きます。
受けた質問のメモとか、私が勉強した内容の備忘録とか、おしゃべりタイムのこととか。いろいろ書こうと思います。
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「と」「なら」「れば」って、どう使い分けてるの?
いつもにこにこフィリピン人パパさん・ブライアンの質問。
「『と』と『なら』と『れば』、どうちがいますか?」
彼の質問、鋭すぎていつも即答できない。
そういえばわたしたち、どうやって使い分けてるんだろう?
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どーしても気になるタチの私、帰宅後、いろいろ調べてみて、わかりやす過ぎる神サイトを発見した。
以下、上記サイトからの抜粋です。目からウロコ過ぎたので共有させてほしい……私の七転八倒はなんだったんだ。
「と」
「~と」は、基本的に、S1が起これば通常S2が起こるという、反復的・恒常的に成り立つ関係を表わすときに使います。たとえば、自然現象(例文(1))や習慣(例文(5))、機械の操作と結果(例文(6))などです。
(1)雨が降ると、雪が解けます。
(5)父は毎朝起きると、新聞を読みます。
(6)このボタンを押すと、ドアが開きます。
なるほど……お腹が空くとグーと鳴ります、みたいな。ふむふむ。
「なら」
「~なら」は、「~と」「~ば」「~たら」と性質が違います。「~なら」は、S1のことがらを仮定してS2にそれに対する話し手の判断・命令・希望・意志などを述べる場合に使います。
(4)あの大学へ行くなら、自転車が便利です。
(18)近いなら歩きましょう。
(19)嫌ならやめてもいいですよ。
(20)大学生ならこのくらいはできるはずです。
「~なら」は、聞き手の発言の内容を条件として受けるときに使います。(「~と」「~ば」「~たら」には、この用法はありません。)聞き手の発言によって新しく知ったことがS1で、それにもとづく帰結がS2になります。
(21)A:家にパソコンがあります。
B:パソコンがあるなら、インターネットができますね。
「~なら」の文では、ことがらの前後関係がS1→S2、S2→S1のどちらの場合もありますが、他の3つはS1→S2しかありません。
(22)車を買うと、お金がなくなります。
(23)車を買えば、どこでも行けます。
(24)車を買ったら、ドライブをしよう。
「なら」、深っ! そんな深い言葉ならもう少し考えて使ってたんだがな(ほんとか?)。
「れば」
「~ば」も、基本的に恒常的に成り立つ関係を表わすときに使います。
(2)卒業論文を出せば、卒業できます。
(10)安ければ、買います。
¶「~ば」は、ことわざに代表されるような一般的・法則的なことがらを表わすのによく使われます。
(11)ちりもつもれば山となる。
「~ば」は動詞、形容詞の「ば形」を用いて作ります。
「ば形」は以下のとおりです。
書く→書けば
読む→読めば
起きる→起きれば
受ける→受ければ
来る→来れば
する→すれば
白い→白ければ
ちくしょう……これがあればうまく説明できたのに……もっと早くに出会っていれば……。
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ベトナム人のチャウさんは、夏に受けたJLPTのN4(日本語能力試験4級)が不合格に終わっている。
彼の一番の苦手も、文法らしい。
文法ってどうやって勉強してもらったらいいのか困ってたんだけど、この『言語モジュール』を最大限活用させてもらおうと思う。
ありがとうインターネット。
ありがとう東京外国語大学言語モジュール。
いい時代になったもんだ。