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12ヶ月の詩のつめあわせ

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一年を通し、それぞれの月にちなんだ詩や文章を集めた、季節の言葉のコレクションです。
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記事一覧

9月の詩

1933年8月、一人の女性が夏の終わりと共にメキシコから旅立ちました。 彼女は長期にわたる彼の…

ほたかえりな
2週間前
138

8月の詩

「海、遠い海よ!と私は紙にしたためる。 ── 海よ、僕らの使ふ文字では、お前の中に母がゐる…

ほたかえりな
1か月前
185

7月の詩

夏の幸せな時間 世界はまるで花のよう ほほえみの時節が来た 6人のきょうだいが活躍する"ケテ…

ほたかえりな
2か月前
167

6月の詩

時には6月にも雪が降り 時には太陽が月の周りを巡る あなたが探しているものは 時にはその目…

ほたかえりな
3か月前
117

5月の詩

きらめく季節に たれがあの帆を歌ったか つかのまの僕に 過ぎてゆく時よ 二十才 僕は五月に…

ほたかえりな
4か月前
121

4月の詩

時は春 春の朝 朝7時 真珠のごとき露の光る丘の中腹 ひばりは飛翔し かたつむりはサンザシを…

ほたかえりな
5か月前
112

3月の詩

いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな かすかなるむぎぶえ いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな ひばりのおしゃべり いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのはな いちめんのなのは

2月の詩

中国茶。ヒアシンスの芳香。薪の火。すみれの鉢──私にとって、それが2月の快い午後のイメー…

ほたかえりな
7か月前
99

1月の詩

1月1日。 一年で最初の日。 オーストリアの詩人ライナー・マリア・リルケはこう書きました。 …

ほたかえりな
8か月前
113

12月の詩

Do you remember The 21st night of September? Love was changin’ the minds of pretenders …

ほたかえりな
9か月前
80

11月の詩

秋は夕暮れ。夕日のさして山の端いと近うなりたるに、烏の寝所へ行くとて、三つ四つ、二つ三つ…

ほたかえりな
10か月前
138

10月の詩

畑は収穫が済んで裸となり、 冬が口笛を吹いて広場を通る。 十月が炎と黄金の衣装で身を飾る、…

110

9月の詩

薔薇、菫、なぞは見ても綺麗、香いも素晴らしいし、色も綺麗で、漢字で書いても素敵である。 …

95

8月15日の詩

8月15日。 この日を〈終戦〉〈敗戦〉〈休戦〉〈停戦〉何と表現しようが、満州事変に始まり、日中戦争、太平洋戦争へと拡大した15年間もの戦争が、ついに終わった日であることに変わりはありません。 この日、正午ちょうどに昭和天皇による〈玉音放送〉があり、多くの人たちが、その瞬間の絶望、憤慨、茫然自失やひそかな歓喜などについて語っています。 けれども意外に少ないのは、運命の激変を報らされた人々が、それから数時間後、どのようにして夜を迎えたか、という記録です。 私が知る限りでも