From 君の部屋.
君の部屋から見ていた景色を
忘れることはできないんだとおもう、もう。
だってとてつもなく綺麗だったもん。
東京なのに
透き通って見えた空が好きだった.
君の街には日が沈む頃に着くことが多かった.
ある日、
ちょうど月が綺麗だなって空を見上げていた時に
君が駅まで私を迎えに前から歩いてきた時は
かなりときめいた。
なぜなら1番この情景を共有したかったのは
君だったからだ。いつも見せたいと思っていた景色だった。
おはようもお疲れの言葉よりも先に
「ねぇ今日満月だよ!」って空を指差しながら君に教えたことを思い出した。
あぁほんとだぁ~気づかなかった、って一緒に見上げてくれた.特別天体が好きという人ではなかったが、その瞬間、少しキラついた瞳で月を見上げる君の瞳が綺麗だった。好きだった。
これを書いていて気づいてしまった。私好きだったんだその人のことちゃんと、って。ちゃんとってなんだよって思われる気もするが、ここ最近”好き"という感情がよくわからなくなっていた。好きな人いるのー?って聞かれても、いないかな、よくわからない。わからないってなんだよって思われる気もするが、わからないものはわからない。今でもその正体はわからないが、あの日あの瞬間ときめいた君の瞳に見惚れてしまっていたあの瞬間、私は恋をしていた。
月が綺麗だと思い出してしまう.君のせいだ.
今でも嫌いにはなれない、君のせいだ.
どうか私が隣にいない今でも月が綺麗な日に
空を見上げていますように.
月を見上げている君の瞳はとても綺麗だから.
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なうぷれ🎧願い/palevein
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