簡単な暗算

例えば、80円の物を10個買うとすればいくら?
なんて質問にはすぐ回答できるけど、これが15個、32個なんて言われると「えっとー」となる。
ビジネスの現場では、暗算が求められることがある。社長から、上司から「この単価が10%上がったら売り上げってどれくらい上がる?」なんて質問、よくみかける。(というか、単価が10%上がって売る数が変わらなければ売り上げ10%アップじゃん!という簡単なものも含めて)
即答できない、なーんてことがありますよね。

私も同じで、すぐにパッとは、出ない。
けど、人より早く計算できるように工夫するようになりました。

それは「単純に考えること」かなぁと思います。
例えば、9800円の商品を150個買うといくら?
と聞かれれば、私は「9800円を約10000円と置き換えて計算」する。そうすると、答えは「約150万円」となる。
厳密にはここから差額の3万円(10000-9800 →200円✖️150個)引いて147万円だけど、実務の現場ではそこまでの明確性を求めていることはほぼないですね。
なぜなら、こういった会話は「打ち合わせの場」や「ちょっとした会話」で出てくる話であり、相手が知りたいことは「だいたいいくら?」であって、細かな数値はいらないんです。

あと、仮定することも大事。
例えば、顧客単価が4000円だとして、これが20%上がれば売り上げってどれくらい伸びるかな? なんて会話があったとします。
その時に「20%値上げするから売れる数が減って、、、」なんて計算もいらないです。
そもそも、その計算って多くの場合難しいんですけど、売れる数は固定でいいんです。だから、800円✖️売れる数、でいいです。知りたいだけの数値である場合も多々あります。

打ち合わせ等でよく明確な数値まで出している人がいるけど、その計算時間が有益なディスカッションを止めていることもあります。

厳密な数値を求められている時は、それはそれでちゃんと計算して出せばいいんです。

私がある会社で部長の時、よく上司である社長と数値の話をしましたけど、その人はめちゃくちゃ暗算の早い人で、理解が追いつかないことが多々ありました。その人は、タクシーに乗っている時、前を走る車のナンバープレートを見ながら四則演算してました。訓練なんだそうですけど、私もそんな上司に影響されてやってました(笑)
でも、そんな人は稀です。

暗算は単純にして簡単にする、で良いです。
大事なことだと思うんですけどね。


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