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夏ドラマ② 水・木まとめ~脚本家・主題歌にも注目してみた~

夏ドラマもそろそろ出そろった。というか、もう中間地点まできている作品もあるが、私が観たドラマを中心に、曜日ごとにまとめています。
特に主題歌と脚本にも注目してみた。
では、今回は水曜・木曜に放送されているドラマです。


水曜日

新宿野戦病院 7/3スタート

フジテレビ系 PM10:00~
出演:小池栄子、仲野太賀ほか

脚本:宮藤官九郎(オリジナル)
主題歌:サザンオールスターズ『恋のブギウギナイト』

クドカンワールド全開です。フジテレビでは『ロケット・ボーイ』(2001年)以来、23年振りの脚本とのこと。
舞台は新宿歌舞伎町。ドラマの内容を、公式サイトの宮藤官九郎さんコメントをお借りして紹介します。これを読めば大体わかる。

河毛さん(監督)から“もう、あらゆるジャンルのドラマを書いたでしょうが”と声をかけて頂きました。“そんなことないですよ、医療ドラマとか、まだ書いてないですし”と返したら、間髪入れずに『新宿野戦病院』というタイトルが送られて来た。え、用意してた?そのレスポンスの早さに驚き、野戦病院というフレーズの今っぽくなさと力強さに驚き、同時に河毛監督の本気を感じました。
舞台は新宿歌舞伎町。トー横、ホスト、反社、オーバーステイの外国人、ホームレス、コンカフェ、ラーメン二郎。よく考えたら、まるで僕のために用意されたようなワクワクする設定。主人公は元軍医と美容皮膚科の医者。小池栄子さん、仲野太賀くんで書きたいとお願いしました。命を扱いながらも深刻になり過ぎず、かといって軽くなり過ぎない絶妙な塩梅(あんばい)を、お2人なら理解してくれるに違いないと思ったからです。

「新宿野戦病院」公式サイトより

最初から小池栄子と仲野太賀のイメージで書いてるっぽい。
他のキャストも超豪華。皆さん言ってるけど『虎に翼』のキャスト多くない?あと、柄本明、高畑淳子、生瀬勝久って、この3人だけでお腹いっぱいって感じなのに、濱田岳とか、塚地さんとか、とにかく濃い。

ダジャレ多めのふざけた会話ばっかりだが、私はそんなところが好きなんだけどね。やっぱりコメディー好きだから。

常に「命」と向き合っている軍医と、そうではない美容皮膚科の医者。この対比の中に、このドラマのテーマがありそう。

日本は平等なのか?
歌舞伎町という街で、様々な人間を描くことによって、その答えを探っていくドラマでもある。

小池栄子演じるヨウコがアメリカ人であり、母国語が英語である設定にしているのも、何か意味があるのでは。
『不適切にもほどがある』では、ミュージカルというフィルターというかクッションのようなものを挟んでメッセージを伝えていたが、今作は英語がそのミュージカルの代わりになっているのではないか。なんて思った。あれ、これって何かおかしくない?ということを、ヨウコを通して視聴者が感じるようになっている。これが見た目も思いっきり外国人となると、ただ「外国人から見た日本」というだけになってしまうから、この設定がちょうどいいのかも。

で、こちらの主題歌はサザンオールスターズ。
タイトル『恋のブギウギナイト』って、それだけで昭和感というか懐かしさを感じる。エンディング映像も曲とマッチしていて、けっこう好き。

水曜日ってこれだけだっけ?
あ、科捜研の女はシリーズものということで別枠とします。
そう言えばいつのまにか日テレの水曜10時がなくなってる。土曜に集中してしまった。

木曜日

スカイキャッスル 7/25スタート

テレビ朝日系 PM9:00~
出演:松下奈緒、木村文乃ほか
原作:韓国ドラマ「SKYキャッスル」
脚本:橋本 裕志
主題歌:milet『We All Lie』

このドラマだけスタート遅くない?この枠の前作、キムタクのドラマはやけに早く終わった気がするけど。なんでまだ始まってないんだろ?
まだ始まっていないので感想は書けないけど、一応気になっているドラマなので、紹介を。
原作は韓国ドラマとのこと。日本ではまったく話題になっていなかったと思うが、韓国ではヒットしたようです。あの『梨泰院クラス』と同じ制作会社で、今回も『六本木クラス』のような感じで制作されたと思われる。

公式サイトの紹介を見ていると、いかにも韓ドラっぽい感じ。

富、名声、権力。華麗なる勝ち組セレブ妻たちが暮らす《高級住宅街「スカイキャッスル」》。ところが、このきらびやかな世界も一皮むけば…目も当てられないほど猛烈な見栄とプライド、そして愛憎が渦巻く《嵐の戦場》だった――。

スカイキャッスル公式サイトより

「誰にも言えない《秘密》を抱えた、美しきセレブ妻たちのドロ沼マウントバトル・サスペンス」とも紹介されており、何だか濃厚そう。

木村文乃さん演じる南沢泉の紹介が「セレブらしからぬ素朴さと純粋な正義感、優秀な夫&息子をもつ新たな住民」とある。
あれ、なんか似たようなドラマなかった?2015年に放送されていた、木村文乃さん主演「マザー・ゲーム ~彼女たちの階級~」というドラマだ。こちらはセレブ幼稚園のママたちのドラマだった。

脚本の橋本裕志さん、ドラマ『ショムニ』『ウォーターボーイズ』シリーズや『映画ビリギャル』映画『月の満ち欠け』など多くのヒット作を担当されている。原作ものが多い印象。韓国版との違いをどう表現されているかに注目してみると良いかもしれない。いや、でも韓国ドラマのほう知らないか。

主題歌はmilet。前クールの『アンチヒーロー』に続けてタイアップなんてすごいなぁと思っていたら、この『We All Lie』という曲は原作ドラマ主題歌のカバーのようです。これも『六本木クラス』と同じ手法?ですかね。それでも、miletの唯一無二の歌声が、きっとドラマを盛り上げるでしょう。


ギークス~警察署の変人たち~ 7/4スタート

フジテレビ系 PM10:00~
出演:松岡茉優、田中みな実、滝沢カレンほか

脚本:大林利江子、原野吉弘(オリジナル)
主題歌:サンボマスター『自分自身』

公式サイトによると、ギークとは賢いオタクというようなものらしい。

頭は切れるのに人間関係に難アリな警察署勤務の女ギークたちが、週末の井戸端会議で事件解決をスーパーアシストしてしまう、新感覚の“井戸端謎解きエンターテイメント”

ギークス公式サイトより

と紹介されている。謎解きとしては面白いと思うけど、松岡茉優以外の二人が、そこまでキャラが強くないというか、ぼやけているというか、特に田中みな実の良さが生かされてないのでは?と感じた。「変人」というほどクセ強くないしね。
いろいろ凝った演出されている感じだが、嫌いじゃない。
松岡茉優ちゃんと後輩役の泉澤祐希くんのシーンは面白いし、好きかな。

脚本には二人の名前がある。大林利江子さんは広告コピーライターなどを経て脚本家に。原野吉弘さんもお笑い芸人、構成作家などの経験を経て脚本家に。という、お二人ともなかなか興味深い経歴です。
1話完結のお話だから複数の脚本家さんが担当されることに問題はなさそう。今のところ、1・2話は大林さん。3話を原野さんが担当されているみたいだけど、特に違和感なかったです。

主題歌は、サンボマスター。
木曜劇場では『電車男』の「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」以来19年ぶりとのこと。今回の主題歌も、聴くだけで元気になれそうなあったかい曲。

↓の2作品は深夜帯ですが、TVerで観てみたら、面白かったので。
気軽に楽しむのにいいかと。

クラスメイトの女子、全員好きでした

爪切男さんのエッセイをもとにドラマ化。
2話まで視聴しましたが、面白いです。まず、タイトルに惹かれる。木村昴さん演じる主人公・作家の枝松 脛男が、連載を書くために中学時代を回想していく。登場人物がみんな、ちょっと変わってるけど、かわいいと思える人たち。主人公の中学生役の俳優さんも、いい!

焼いてるふたり~交際0日結婚から恋をはじめよう~

こちらは漫画原作。ほっこり癒し系。
毎回、何かを焼いて、美味しそうに食べてます。肉だけじゃなく、パンケーキなんかも美味しそうに焼いている。
黒羽麻璃央さん、こういうかわいい感じもできるとは。今クールの「マル秘の密子さん」ではクールな秘書で、同じ人とは思えない。
松村沙友理さん、よく知らなかったけれど、またまた元乃木坂メンバーだったとは。最近本当に元乃木坂の俳優さんをドラマで見かけることが多い。
主人公二人の関係は現実的ではないけれど、なんだか二人に癒される。
そして、料理系ドラマとしても十分楽しめるのが良い。


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