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「やらないことのリストアップ」

受験シーズンですね。
私は高校から突然勉強に目覚めました(目覚めたというのは完全に語弊があるんで正確には単に「(音楽を存分にやるために大学に行きたくなった」です)。
それまで小中学生の時は本当に勉強しなかったので高校は当時名前書けば入れるようなレベルの高校に入りました。
ただでさえ基礎学力もない身なのにほとんどが就職か専門学校に進む高校、つまり大学受験生をあまり想定していない環境の学校に入ったもんですからそれはそれはもう何から手を付けていいのかさえもわかりませんでした。
家ではもちろん電車の中や学校の休み時間に至るまでずっと勉強してました。
それでも現役で受からず浪人したんですからどんだけ頭空っぽだったのよって話です。
ただそんなこともあって、「何がわからないかもわからない人間」のことや「普通ならここはスーっとわかる人が多いかもしれないけどそもそもここでつまずくんだよな」っていう基礎学力不足の人の気持ちが死ぬほど理解出来ましたので、それはのちの「学習塾講師」の際に非常に役立ちました。
カフェ開業の準備にしても同じことが言えまして、私は飲食店関連での経験がなく、ズブのド素人からお店を開きました。
まさに「何がわからないかもわからない状態」そのものからの出発です。
スマホも無かった時代ですので、情報収集はとにかく本、または実際にお店を訪問して店主にお話しを伺うということで、そのいちいちにお金がかかっていました(書籍代やお目当てのお店までの交通費、それより何より費やした「時間」がバカにならなかったです)。
「だから今の人(スマホですぐに調べたり通販で書籍が買える時代の)は恵まれてるんだよ、オレの時代はなぁ・・・」という昭和人の話をしたいわけじゃなくて今日お話ししたいのはむしろその逆でして、私がもし今この時世に開業を志したとしたならばおそらく上手くいかなかったんじゃないかと思うのです。
それは情報が多過ぎてそれに溺れピントがボケてさらには興味関心があっちこっちに跳んでダラダラズルズルと開業を引き伸ばしもしかしたら結局開業そのものもしないで終わっていたような気もするのです。
私が開業準備していた時代は20年ほど前です。
この当時、スマホやSNSがなくて本当に良かったなぁと思うんです。
山梨の教室長及びエリアマネージャーを兼任してたので一週間の間に最低でも「新宿本部1回」と「甲府(同じ山梨でも富士吉田からは新宿行くのと変わらないくらいの所要時間になる)1回」の会議に行きました。
私は車の運転が出来ないので全て高速バスや電車を使いました。
その移動時間は須らく読書または睡眠をとっていました。
この時にスマホやSNSがあったら私は絶対そうした移動時間の間はダラダラとネットサーフィンしてたと思うんです。
もちろん開業関連の情報収集のためにもスマホを使ってたとは思うのですが、とにかくその時の脳内の状態は絶対にダラダラズルズルしてる感じがするんです。
というのはここ近年の私がそうだからです(笑)。
ですが「スマホがない時代を懐かしみ、いっそスマホなんて手放そう」ということが言いたいわけじゃなく、今回は私自身が近年の反省をもとに「こうしていこう」と思い立ったことがあるのでそれを皆さんと共有したいと思います。
きっと開業準備中の皆さんにも有益な話になるはずです。

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