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「長居の功罪」

最近ネットニュースで「カフェにはどれくらいの時間いると長居なのか」みたいな話がありその記事がバズってるらしく、thread(インスタの文字投稿版?)にたくさんこの「長居」に関する賛否両論が流れてきました。
概ね多かった意見として「混んで来たら帰るようにするけど他に空いてる席があるなら長居しても迷惑にならない」というのがありました。
店主側からも「混雑時以外はいくらでもいていいですよ」というのもあれば、「1時間以上になる場合は追加オーダーをお願いしてます」という投稿も見ました。
今回は小規模個人店にとって「長居」というものがどういうことなのかを今一度ここでしっかり踏まえておきたいと思います。
まず私も店主としての意見を持っていますが、私と同意見の投稿は1つも無かったということはおそらく私の意見は炎上すると思います(笑)。
さて、まず私の考え、というよりも「長居」とはどれくらいの時間を指すのかを感覚的なことと科学的なことで分けて考えたいと思います。
まずは感覚的なことから。
体感としてはやはり「映画の上映時間」は長いと考えます。
それはつまり1時間半~2時間超えのあたりです。
テレビドラマでもほとんどが1時間以内であり、それを超えてくると大作扱いになります。
今度は科学的な側面からいいます。
ここカフェラボで推奨する店舗スケールの最小は10坪、20席以上ですから仮にここで20席のお店で損益分岐点(これを下回ると赤字で廃業となるライン)がわかりやすく日商2万円としましょう(※25日営業月商50万の店でワンオペで店主自ら運営するなら店主はおよそ20万円の収入というかなりギリギリといいますか家族を養うなら相当難しいライン)。
ひたすらシンプルに計算すべく、1日の客数20人で客単価1000円としましょう。
当たり前の話ですがつまりこれジャスト1回転ということです。
つまり全席完全満席になってそのまま回転せず終わっていったら損益分岐点ギリギリということです。
ギリギリというかそれはもう廃業まっしぐらです。
つまり、「開店と同時に全席満席になってそのまま閉店を迎えたらその店は潰れる」のです。
ここで考えるべきはカウンターではなくテーブル席です。
カウンターであれば1席1人という計算がたちますが、仮に4人座れるテーブルに1人が座った場合、その1人はお店が8時間営業の店ならば4分の1の2時間で退店しなければ1回転とはなりませんし、そもそもその人が退店しすぐに次の人が来店するとも限らないのです。
このくだりに関してはもう少し細かいケースの説明も必要なのですが本旨はそこではないのでこのへんにしておきますが、つまり感覚的&科学的側面両方から考えて2時間以上は「長い」つまり「長居」としていいと思うんです。
さて、さらにここから先の話が私の考えと多くの人(店主も含む)と異なるものとなり、これを公言すると炎上するんで一般公開はここまでにしておきます(笑)。

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