サイドメニューは出すべし │ カフェ開業メソッドvol.04
「モーニングやランチはやらないことに決める(のも一つの考えですよ~)」までの「フードは出さない」もとい「ドリンク中心のお店で、提供までのオペレーションが簡易であればフードは有り、いや単価アップのためにもむしろ出すべし」のそのフード(サイドメニュー)に関して述べます。
ドリンク中心のお店である以上、ドリンクを注文したくてしょうがなくなるような状態にしておくこと、
つまりこの漫画の「白いご飯」じゃないけど、これを食べるとどうにも同時にドリンクを頼まないと拷問かよ!?ってなるメニューが大事です(ドリンク側もフード側も相互にその味を高め合う絶妙な相性のもの)。
ドリンク無しでも完結してしまうフードは出来ればメニューには据えないということです。
例えば「寿司」だと食事として完結する可能性がありますが、「お刺身」だとお酒が無いと拷問になるみたいな感覚です。そう、お米があるとなんとなく「食事っぽい印象」になります。
ちなみに私のお店にはカレーパンというメニューがあります。
壷型のパンがそのまま器になっていて、その中にアツアツトロトロのカレーが入っています。いわゆるカレーライスにかかっているカレーということです。今までお客さんに「このカレーでライスを食べたい」と言われたことは数知れず。でも「カレーライス」というメニューにした瞬間に飲み物は水でよくなったりします。
そもそも「カレーライス」というメニューはあまりに普通です。
カレー屋や食堂であればもちろんいいのですが、ドリンクメインのお店にしようと決めたのであれば、「いかにしてドリンクが出るか」ということを真剣に考えるべきです。
同時にこのサイドメニューに関しても真剣に考えるべきです(手を抜いていいなんてことは絶対にないです)。
繰り返しになりますが、そのサイドメニューがそれだけで完結しないこと。つまりサイドの域を出ないようにメインのメニューの存在を脅かさないような工夫も真剣に考えて実行(例えば数量少数限定にするとか、テイクアウトにはしないとかです)に移しましょう。
それでもサイドメニューの単品のみでドリンクを頼まないお客さんも必ず一定数います。
それはそういうものです。かくいう私もマックで「ビッグマックの単品テイクアウト」とかしちゃってますから・・・。
今週はメニューの話に入りましたが、自分自身書いていても何かやっぱりしっくりきてません。理由はわかっています。あくまでも「サイド」メニューの話だからです。
やっぱり大事なのはその店の「エースで四番でキャプテンの大スターメニュー」ですよね。
もちろん何はさておきそっちです。順番だってそっちが先です。そう、何より先なんです。内装設計よりもまずは最優先事項です。
そんなわけで次回が「メインメニューと心中する覚悟」についてです。