いざ武漢:2023/2024ACL・GS遠征の下調べ(9/13最終更新)
2023/2024ACLグループステージに向けた下調べ第二弾は中国の武漢.こちらは我が家にとって未踏の地なので,過去に訪れた中国への遠征等の記憶を辿りつつ,まとめておきたいと思います(今後加筆修正の可能性あり).
うん,なにげに行くのが一番大変(ビザに関するところ).2017年のサウジよりも不確定要素が多め(個人的印象).試合までもう2週間になっちまったので,主にネットでわかっているが中心ですが,さくっとまとめておきます.参考にしているサイトは付記してありますので,あとは各自でご判断いただければ.ご利用はあくまで自己責任で何卒(毎回のおことわり).
試合基本情報
対戦チーム: 武汉三镇足球俱乐部(武漢三鎮足球倶楽部;Wuhan Shangwen;Wuhan Three Towns Football Club)
ホームタウン:中国・湖北省・武漢(Wuhan, Hubei, China)
ホームスタジアム:武汉体育中心体育场(武漢体育中心体育場;Wuhan Sports Centre Stadium),収容人数60,000人
チームカラー:青🔵(ヒラルっぽい感じの青色)
参考:
武漢への行き方
中国のビザを発給してもらうには1ヶ月以上かかるという情報がちらほら
でも日程が発表された時点で試合まで1ヶ月切ってるんですけど?😨
試合まで時間もないせいか,ビザのせいか,航空券付き公式参戦ツアーの案内も特になし😩
というわけで,どうも各自でトランジットビザ(乗り継ぎビザ/过境免签)の制度を利用して,武漢の空港(武漢天河国際空港)で入国チャレンジする方法になりそう.
中国のトランジットビザとは:53ヵ国の国籍をもっている人(日本も含まれる🙌)が,期日と座席が確定した第三国(または地区、中国台湾・香港・マカオ地区を含む)への乗り継ぎ便の航空券などを準備することで,72時間ないし144時間だけ滞在が許可されるものらしい.
あくまでトランジットのための入国なので,到着した空港などのある省?地域?から他のところには移動できないらしい.これがネックで,上海経由とか北京経由といった,武漢に行く途中で中国本土の都市を経由する(つまりは中国の国内線による移動を含む)経路のフライトは使えないらしく,また入国時に出国の航空券なども確認されるらしい.
72時間か144時間は都市によって異なるらしい.また,変更する可能性もあるらしいので,とりあえず72時間を目安に準備(※武漢市のサイトには「武漢天河国際空港関門は一部の国(53カ国)国民に対して、144時間国境通過ノービザ政策を実施」とは書いてある).
国家間の関係に緊張が走るとトランジットビザが一時停止されることもあるので,あとは試合前後に何も起きないことを祈るのみ.(2023年1月の例)
参考:
「武漢市政府:ノービザ入国対象」(2021/12/1付?)
「武汉市人民政府:武汉实施外国人过境免签新政策」(2019/1/1付)
「中国・国家移民管理局:144小时过境免签政策解读」(2019/3/27付)
「「乗り継ぎビザ」で北京を満喫 事前申請なくてもOK 最大144時間の滞在可能」(Yahoo!版・2023/8/23付/オリジナルは西日本新聞の有料記事)(2023/9/2確認)
武漢の空港に出入国するフライト探し
まだまだCOVID-19の影響大きく,国際線の就航都市は少なめ
アジアだと成田,マカオ,香港,台北松山(台湾),コタキナバル(マレーシア),バンコク(タイ),シンガポールくらいらしく
しかも就航はしていても毎日運行しているとは限らないという難しさ
つまりはここから異なる2つを選んで「都市A→武漢→都市B」という航空券を組み合わせるパズル?ってことらしい
たぶん大丈夫な組み合わせ:「日本→武漢→台北→日本」とか「日本→バンコク→武漢→日本」とか
たぶんダメな組み合わせ:「日本→香港→武漢→香港→日本」(武漢への入りと出が同じ都市)とか「日本→上海→武漢→北京→日本」(中国国内の移動が含まれている)とか
滞在を短い方の72時間以内におさめるとして,今回も中国なので公式のツアーバスによる現地集合と一斉入場,さらに集合場所での解散までが必須,よって水曜の試合終了後に空港直行・深夜出国というは今のところ難しそう?(出国は早くて翌日の木曜日?)
あとはそれぞれの優先度に応じて選択するしかなさげ
「価格安く」ならシンガポールかコタキナバル?(移動にかかる時間長め)
「時間短め」なら成田?(運航日,超少ないし高いし)
「高めの航空券代くらいは何か楽しむ?」なら台湾か香港?
浦和レッズからの案内
「ACL2023/24 グループステージ MD1 武漢三鎮(アウェイ)戦をご観戦のみなさまへ」(2023/09/01)
「9/20(水)ACL2023/24 グループステージ MD1 武漢三鎮(中国)戦(アウェイ)観戦について(9/11 現在)」(2023/09/11)
COVID-19対応
とりあえず渡航前の検査は8/30~不要になったらしい🙌
マスクは"公共交通機関利用時のマスク着用義務を撤廃し、「着用を推奨する」"となった模様
参考:
中国駐日大使館(2023/08/28付)
"中国、公共交通機関でのマスク着用を「推奨」に"(2023/4/14付)
宿泊施設
スタジアムまでは一斉入場なので,集合・解散場所のホテル(ヒルトン武漢リバーサイド)にアクセスの良いところがよさそう.
集合場所への徒歩圏にある地下鉄は馬鸚路地鉄站(马鹦路地铁站・6号線)または攔江路地鉄站(拦江路地铁站・4号線)?ただし帰りの解散時間は24時近いという旅程表なので,そのことも加味.地下鉄移動については後述.
ホテルは各種宿泊予約サイトで予約可能(bookingとかAgodaとか).リーズナブルな宿も格安ホテルもいろいろあるので,そこは遠征費の節約ができるところ.
空港と武漢市中心部とスタジアムの位置関係
(※集合場所のホテルに近い地下鉄の駅だけ地図に落としました;Googleの空中写真を重ねると大胆にズレているので要注意→ヒルトンが川の中に落ちるし(゚∀゚))
通信・SIMカード事情
中国は厳格な情報規制がされているので,他の外国とはまた違ったハードルがあります.
過去のACLで中国に行ったことがある人はよくご存じのように,Googleのサービス全般(検索,メール,地図,Playなど一切合切),X(Twitter),LINE,Instagram,Facebookあたりは全滅なので,予め心構えが必要.現地でSNSをやらないという割り切りはできても,検索やメールが使えないのはわりと困るので,安全確保的にも何か代替を考えておきたいところ.HISさまが発信されている下記の記事なども参考に,準備しておきましょう.
参考:「中国で使えないLINE・Googleなどに代わるアプリはこれ!」(HISさま)
GoogleがダメってことはAndroidスマホユーザーにとってはGoogle Playもダメってことだからな!(わりと盲点で忘れられがち)
とくにAndroidユーザは日本にいるうちに必要なアプリをDL推奨
離陸直前の飛行機は電波が悪いところが少なくないので(経験上),遅くとも日本の出発空港でインストールを済ませておきたい.
とはいえ,上記のサービスに絶対アクセスしたい(あるいは会社の仕事や学校の授業でネットは絶対不可欠)という人のための有料サービスなどもありますが,そういう向きには日本でVPNを通せるWi-Fiルータのレンタル一択かと.例えばGlobal Wi-Fiさんなら「特別回線」となってるちょっとお高めのプランのルータをレンタルしてから行きましょう.
今回に限ってはImo家は契約済みです.1万円近くかかりますが,ここは外せない必要経費なので.
とにかく日本のスマホでそのまま自由なインターネットライフを続けるんだーとばかりにうっかりYouTubeなどの動画を流し続けたりするとすぐにデータ上限に達するのでご注意ください(あるいは無制限プランの特別回線を契約するか).
規制を突破するアプリも前はあったけれど,2023年9月時点での状況は不明.あるいは有料VPNサービスというものもありますが我が家では使ったことがないので割愛(VPNが何かとかは自分で調べてね♡).
旅行者用のプリペイドSIMは空港の自販機で売っていたレベルですが(2019年の記録),こちらも当然ながら情報規制下のアクセスに限定.
個人的に愛用しているeSIMはairaloさんですが(中国は7日間1G$5~),これも中国は情報規制下の回線のはず.とはいえ現地の回線を規制下で使うと割り切るなら,日本のスマホのローミングを契約するより安いので,採用する価値はあり.
airaloさんはクーポンコード(IMO2623)入れると少し割引($3)あるので良かったらどうぞ→ https://ref.airalo.com/66kc
いろいろ面倒くせええとなって,日本の携帯のローミングでもそれは各自の選択ですが,ネットが使いたいのであれば専用のアプリを入れるのかどうかとか,キャリアによっては出国前に契約しておくと安くなるかも知れないので,各自で調べておこう.
我が家はahamoのeSIMの契約を検討中(今回は訪問国が複数になるので)→契約しました(9/13).申し込みから10分かからなかった,ahamoの中の人,仕事早い.ただし申し込むのに写真撮ったりする準備に少々手間取った(顔認証のあたりが初めての手順だった).
スマホ用アプリ
WeChat PayとAli Payの他に入れたものは下記の通り(Twitterの引用で代える)
DiDiの中国版とMetro新时代はAndroid版しかDLできず(後述).iOS版は現地で探してみるつもり.
言葉
中国本土の中国語は簡体字なので一部わからない,でも書いてある内容は7割方わかる肌感覚(地下鉄の駅名などで困ることはないレベル).ビバ,漢字文化圏!
それでも翻訳が必要なときはありますが,やっぱり現地のネットではGoogle翻訳は使えないので,スマホのオフライン辞書をダウンロードしておきつつ,百度翻訳などを日本にいるうちに予めインストール.
お金事情
通貨単位:元(1元=20.16円:2023年9月7日時点;円安ェェェ……エグい……)
中国はキャッシュレス先進国なので,屋台や場末のコインランドリーのレベルでQR決済.
ただ,中国以外で発行されたクレカの登録が長らくできず(クレカ以外の方法として,現地の電話番号必須の銀行口座開設は困難を極め),外国人にとっての高い障壁になっていましたが,今年7月末にWeChat PayやAli Payにクレジットカードを紐づけできるようになった模様🙌
なお,カードの不正利用をされた等々の報告がネットでは結構見つかるので,メインカードの紐づけは回避しておいた方がよさげ.
Imo家はいろいろを駆使してWeChat PayもAli Payも使えるようになっているため,2019年の時点で↓のような感じ.ほとんど現金使ってない.
武漢市内の移動について
武漢市内は地下鉄が走っており,空港と市内の往復もそれが使えそう(空港のある天河機場駅(天河机场站)があるのは2号線・ピンク色)
地下鉄の位置を地図に落としたものがあまり見つからないのですが,下記のサイトはオープンストリートマップを使っていて,いろいろな位置関係が見やすい気がするのでいちおう(ただし英語→いきなりハードルあがる)
馬鸚路地鉄站(马鹦路地铁站)(Maying Road metro station):6号線(緑)
攔江路地鉄站(拦江路地铁站)(Lanjiang Road metro station):4号線(黄緑)
QR決済アプリと紐づけできる地下鉄の公式アプリがあるようなので,それを入れておきたい.
配車アプリはDiDiかな?(Global版は使えないらしいのでAndroidスマホにGreater China版をDL→iOSは日本ではDLできなかったので中継地でトライ)
参考
武汉地铁集团有限公司(経路や路線図(武汉地铁运营路线图))
気候
猛暑の埼玉に比べると9月後半なので多少は和らいでいそう.
どちらかというと乾季?雨は降っても雨季ほどは多くなさそう.
スタジアムのサイトを見る限り,サイドスタンドにも屋根があるようなので,激しく濡れる心配はないと予想(とはいえ屋根があっても蔚山みたいに濡れるときは濡れるだろうけどね).
武漢市内の観光など
市内に世界遺産等の観光地はなさそうだけれど,長江沿いの交通の要所として栄えた街なので,景勝地となっている水辺がたくさんありそう.黄鶴楼や東湖が有名な観光スポット?
参考:黄鶴楼:美丽中国・Beautiful China(中国文化和旅游部),キャセイパシフィック航空
参考資料など
武漢に関する資料
「湖北省、武漢市概況(2018年12月)」(日本貿易振興機構(ジェトロ) 武漢事務所)(PDF)
関連リンク
【9/13時点】
そろそろ更新を終えるかも.まあ何かあったら適宜追記ということで.