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プロローグ:2022/2023ACL遠征・決勝への下準備(4/6更新:海外アウェイ遠征Tips編)

一サポ目線の独断と偏見による海外アウェイ遠征Tips(2022/2023年ACL版)をいくつかまとめておきます.長々と書いてありますが,ポイントは…

  1. 必需品(スマホと現地のネット回線)の渡航準備を十分にしよう!

  2. 渡航前にスマホに入れておきたいアプリを知っておこう!

    • 配車&フードデリバリーアプリ、地図アプリ、翻訳アプリなど

…の2点です.いつものことですが,追記追記で長文になっているので,アプリについてはチェックリスト的な記事も別途作りました(3/16).

海外遠征の経験者にとっては,目新しい内容はあまり無いと思います.でも「ACLのアウェイ遠征が海外初渡航!」という人は案外いつでも見かけるので,少しでも参考になったら幸いです(他にも「海外出張や国内アウェイは経験あるけど海外遠征は初めて!/初海外個人旅行(=ツアーではない)」と言って来ちゃってる方もちらほら).

必需品

スマートフォンと現地のネット回線(海外SIMなど)

今や海外アウェイ必須・必携の道具がスマートフォン(以下,スマホ),そして現地でインターネットに接続できる回線といって良いです(断言).これらはたぶんパスポート,お金の次くらいに重要

とはいえ海外アウェイに行こうという方で,今時スマホを全く持っていない人は皆無でしょう.あとは現地の街角でもアクセスできるネット回線を何かしらの方法で確保した上で(あるいは現地で確保する心づもりで)渡航に臨みたいです.もちろんスマホは忘れないで&無くさないで&水没させないで下さい.

ネットへのアクセスの方法は「日本で使っている回線で国際ローミング」「空港等でWi-Fiルータのレンタル」「現地で使える国際SIMを購入」など,方法は複数ある&必要の程度は人によってもいろいろ

例えば,クラブが募集するような観戦ツアーに参加し,現地の移動手段等が全て確保されている,あとは現地でLINEやTwitterを数日使いたい程度であれば,国際ローミングサービスの利用だけでも凌げるケースは多いだろうと思います.今日日,たいがいのホテルにはWi-Fiが整備されているので,ネット接続はホテルのみと割り切り,さらに1~2日の滞在であれば国際ローミングサービスにすら繋がないでも,まずまずやり過ごせるかも知れません.

しかしながら,移動などを個人手配して遠征する人は現地でプリペイドSIMを購入(入手),もしくはeSIMを利用できる準備をしておくべきと考えます(※我が家の現在の選択は基本的に「現地用プリペイドSIM入手」一択でしたが,eSIMも選択肢に入っています).

稀に到着した空港で無料SIMを配付する国もあったりしますが,これもコロナ禍のbefore/afterで状況が変わっていることも多々.自分に必要なものは何か,なるべく具体的なケースを想定しつつ最新情報を集めましょう

そして現地SIMを購入・使用する際の必需品が「SIMフリーのスマホ」SIMロック解除がされたスマホです!その手続きは日本国内で済ませておきます.これを怠ると現地SIMが使えない事態に陥ります.

とくに最近は現地での白タクやフードデリバリーの手配が重要な要素を占めていると思いますが,現地の電話番号を必須(SMSを受信可能)とするスマホのアプリが少なからずあります(後述).代替アプリで凌げる場合もなくはないですが,選択肢は多い方が良いのと,プリペイドSIMは日本より割安なことが多く,可能なら保険のためにも1枚は持っておきたいです.

参考までに,日本でSIMロック解除をしないまま,2022年のACLブリーラム遠征に向かってしまい,タイでSMSを受け取れないため完全に詰んでたエルゴラ記者・沖永さんの呟きを以下に引用させていただきます(沖永さんはこのあと現地でSIM等を入手しネット環境を活用・取材されていた模様).あくまで貴重な経験を共有し,これから海外アウェイへ行こうとする後進へのヒントになるための引用であり,晒すことが目的ではありません(念のため強調).

(※補足:「GRAB」とはタイで普及している配車&フードデリバリー手配用アプリのこと.「SIM交換できない」とは物理的に入れ替えられてもスマホがSIMのことを認識してくれない(具体的には電話・SMSの受発信が不可な)状態かと.)

なお,最近はスマホの高級化が進んでおり,とくに最新のiPhoneは盗難のリスクが相対的に高いと思うので,海外に持っていくときは肌身離さず過ごしましょう.寝台車で眠っている間に鞄から抜かれたなんていう話も目にしたことがあります.場合によっては割り切って旧機種を持っていくことも検討した方が良いかも知れません(※我が家はいろいろに備えて新旧機種を各自2台持ち).

また,国際ローミングサービスの有無・内容はキャリアによって千差万別なので,日本国内で自分が使っているキャリアの情報・選択肢を早めに調べておきましょう.最近は三大キャリア以外の格安回線をお使いの方も多いので,国際ローミングサービス自体がないケースもあると思います(我が家もそう).一方で例えばauは事前予約することで割安に使用できるように(参考:au・世界データ定額),三大キャリアは比較的手厚いかも.

現地SIMの購入場所はどこでも良いのですが,入国時の空港が第一候補.たいがいはその国の代表的な通信会社の販売窓口があるはずです.空港で売っているSIMは短期旅行者向けにパッケージ化されているせいか少しサービスが過剰だったりして最安値ではないかも知れません(我々の経験上).また,到着が深夜だったりすると営業時間外のこともあります.そういうときは諦めて翌朝にでも街中に行きましょう!一晩ぐらいはどうにかなると思います(※空港からホテルへの足さえ確保できるアテがあれば).逆に,空港で買えなくても悲観することはなく,街中に行った方が安い契約プランに巡り会える可能性が(少なからず)あります(これも経験上).

日本で購入できるSIMもありますが,対応国リストの中に含まれていても商品によってはデータ通信専用でSMS使用不可という場合もあるようなので,商品説明は熟読しましょう(例えば下のカードなど).もちろん国際ローミングがすでにあって,その補完的使用等であれば十分OKかと.

なお,わたしは9月時点でeSIM対応機種をもっておらず,そちらの対応状況は不案内なので取り上げない…予定でしたが,年末年始や2月にいった海外での経験で有効であることがわかったので,行く先が決まったら適宜情報共有します(今後はeSIMへの移行が進むと思いますので,そちらもいろいろな情報入手に努めたいですね).

…サウジ編については稿を分けましたので,具体的にはそちらをご参照下さい.

以下のアプリ編もそのうち分割させます(この記事が長くなりすぎました).

海外アウェイ必携アプリ

「スマホがある」「現地でのネット回線も確保できる」という前提で,いくつか必須・必携アプリについてまとめておきます.

その1:配車&フードデリバリー用アプリ

日本ではUber Eatsというフードデリバリーで知られるようになったUberブランドですが,海外では往々にしてUber "Taxi"の方が重要,つまり(いわゆる)白タクの配車を手配するために欠かせないアプリになってきました(※配車サービスのブランドは国によってUberだったりGrabだったりBoltだったりCareemだったり…etc.etc….).

(タイのブリーラムのように)タクシー専門の業者が少ない地方都市,あるいは都市内の公共交通機関があまり便利ではない国ではもちろんのことですが,例えバンコクのような都市内公共交通が発達している大都市であっても,配車アプリを使えるか否かは,現地の個人移動を大きく左右する可能性が高くなってきた,そんな印象を受ける国が増えています(2019年のリヤド,2022年のタイなどでの経験から).

とにかく,これまでであれば白タクとの料金交渉はかなりのストレスになりえましたが,配車アプリでカード決済できるようになったこと,また事前に料金が明示されるようになったことで,不要な遠回り等により桁違いにぼられる心配は激減し(頭に去来する数々の苦い思い出),とにかく明朗会計になった!と感動しました(※決済は現金という国もあり,そういう場合でも料金表示が運転手のスマホ画面に明示されるので,せいぜい少額のチップを付加する程度でよい最近の状況は,隔世の感があります).

フードデリバリーアプリは配車アプリと兼用できるものと,フード専用のものとがあります.我が家では使ったことがないので伝聞や印象のみになってしまいますが,もし使えるのであれば滞在中の食生活の選択肢が増えることは間違いありません.超早朝深夜以外の時間帯であれば,選べる食事の種類も多く,ローカルフード、ファストフード、甘味などなど,わりとバラエティに富んでいると思います(もちろん24時間営業のお店もあります).とくに,現地での移動・交通手段が限定される状況では,いろいろ重宝するケースもあると思います.費用・コストについては,お店で買うよりは若干割高になるものの,目が飛び出るほど高額になるわけではないので,好みに応じて使い分けできると良いのではないでしょうか.普及状況については国によって様々ですが,2019年11月時点のリヤドですでに利用している浦和サポがいました.

フードデリバリーは日本で登録できるアプリもあるようです.しかし配車アプリは現地の番号がないと登録すら不可なものもあり,個人手配の旅行で移動手段が限定されると状況が一気に膠着することもある……そういう点でもSIMフリーのスマホの準備および現地のSIMの入手方法については十分な情報収集・心づもりをしておきたいです.

その2:地図アプリ

「Googleマップ」は多くのスマホに入っていると思いますが,ネット環境がない場所でも地図が見られるだけでいろいろ安心なので,渡航が近づいたらオフラインマップをダウンロードしておきましょう.事前のダウンロードは現地での通信費節約にもなります.

googleマップのオフラインマップのダウンロードの方法(概略)は
・ダウンロードしたい地域内任意の場所を開いた状態でメニューを開く
  →「オフラインマップ」→「自分の地図を選択」→「ダウンロード」
  (※範囲を広げて,適当な縮尺を選ぶ)…という感じです.

その他の地図アプリとして「Guru Map」をオススメしたいです.国あるいは州ごとのオフラインマップをダウンロードする仕組みで,地域によっては縮尺と表示情報のバランスがGoogleマップよりも優れている(と感じる)ことがあります(例:Googleで拡大しすぎると全体の位置関係が分かりづらくなったりする). Googleで最大限拡大するとやっと薄ら表示される細かな路地・建物も,Guru Mapは縮尺を大きくする途中で明示されることが多いです.高機能でお高いPro版は稀に値下げしていることもあるので要チェック(わたしの全スマホ&タブレットにはたまたま無料開放に遭遇したおかげで😆Pro版をインストール済ですが,無料版の機能で十分かと).

→Guru Map Free:AndroidiOS;Guru Map Pro:AndroidiOS

Guru Mapのオフライン地図のダウンロードの方法(概略)は
・⚙マーク→「マップをダウンロード」→「サウジアラビア」
…といった感じです.「マップ」があればとりあえず足りますが,可能なら「地形データ」もあると全体のイメージが掴みやすいかも(データ量が多いのでオプションとして).カーナビはたぶん不要でしょう.

もし渡航先の国・地域限定の地図アプリがあったら,それもインストールしておきたいですね(現地言語表記に優れている場合がある).

その3:翻訳アプリ

対応言語の多さで「Google翻訳」に敵うものはなく,これも必携アプリでしょう.ここ数年で翻訳の精度も上がった気がします.浦和サポの知り合いにも海外アウェイを「スマホのGoogle翻訳で乗り切った!」と断言して憚らない人がいます(アウェイでなぜかよく遭遇する方ですが).とにかく,行く国が決まったら現地の公用語のデータを予めダウンロードしておきましょう.

解読したい言葉から日本語への翻訳がイマイチの場合,たとえば翻訳結果を英語に指定して翻訳することで意味を理解しやすくなることもあり,言語は適当に切り替えると良いです.

一部言語はオフライン翻訳に未対応ですが,ネット環境さえあれば翻訳可能なので,そういう意味でもインターネットに接続できる環境は常に持っておきたいです.

音声翻訳もできるほか(もはや通訳?),カメラ経由の翻訳もできます.カメラに写す範囲の指定などを工夫すると翻訳の精度も上がるので,使ったことのない人は日本にいるうちに練習しておきましょう.

その4:通貨換算アプリ

中東に行くと,普段あまり見慣れない通貨でやりとりする必要があります.デノミがされないのか?レベルの為替レート計算は.それ用にいろいろなアプリがあるので,好みのものを入れておきましょう.わたしのスマホには「通貨換算プラス」と「Currency」の2つが入っています.

その5:メッセージアプリ

日本ではLINEを使用している人が多いと思いますが,チャットも電話も無料で出来るので便利ですが,LINEの障害が出ることもあるので,いくつかメッセージアプリを入れておくと良いのではないかと思います.

我が家ではLINE不使用につき,「Signal」「Telegram」「WhatsApp」の3種類を導入し,家庭内で試用中です.iijmioのSMS機能付きSIMで試したところ,現時点で電話もチャットも使えました,便利ですね.それぞれ使用感が異なりますが,好みで使っても大差ないかも.今のところ我が家ではSignalの出番が多め

その6:航空会社のアプリ

機内のWi-Fiサービスや,機内誌,各種エンターテインメントなどが各自で持参したスマホのアプリで代用されるようになってきたので,自分が乗る予定の航空会社に合わせ,Wi-Fi環境があるうちにダウンロードしておきましょう.コードシェア便が増えているので,そのフライトがどこの航空会社によるフライト(機体)なのかは要チェックです.例えばANAのフライトで予約したつもりが,実際はタイ航空で運航している場合,タイ航空のアプリを入れる必要があります.

その7:eSIMのアプリ

先日使ったeSIMのブランドが提供しているアプリを入れてログインしておくと何かと便利です.我が家ではAiraloさんのアプリを導入済み(eSIMを購入予定)です.

その8:ガジェット関係アプリ

ノイズキャンセルイヤホンやデジカメの設定用のアプリがスマホに入っているのでもともと予め入れてありますが,出発前にガジェットの方を起動しておくようにしてます(∵いきなりファームウェアのアップデートが始まったりする).


その他,国・地域・都市限定で便利なスマホアプリが,現地の公共交通機関などから提供されていることもあるので,見つけたら共有したいですね.スマホ決済のアプリは,2022/2023ACLの決勝アウェイでは不要と思うので今回はとくに取り上げませんが,今後状況が変わりそうであればまた追記します.

「トラベルはトラブル」とは言いますが,その内容が笑えるネタになる程度で済みますように.

そのほか,何か思いついたら追記します☺


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Imo
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