「カフェを始めた訳」
ずっと子どもと関わる仕事をしてきた。
幼稚園 保育園 児童館 小学校の図書館事務
そして病後児保育
何故って…叶えた夢だったから。子どもが好きだから。
子どもは未知ゆえスポンジのようになんでも吸収してしまう、だから関わる大人は責任重大で怖い。でもそんな事深く考えたらきりがない。
意味などない。ただただその容姿も笑顔も無償に愛おしい。
楽しい事だけじゃない、辛い事も苦しい事もあった。でも大好きだった。
いつの頃からか、自分の体力気力が続く限り子ども達と関わっていたい!と思うようになってきた。
3人の息子に恵まれた私。その子達が赤ちゃんの時から使っていたおもちゃも絵本も その日のために捨てずにとっておいた。
その日が来た。
「人生100年」と言われるようになったのだ。
これからまだまだ長い人生をどう生きよう…?
と考えた時だった。自分の思いと、誰かのために!という思いが [カフェをしよう]という結論に至った。
さっそく動き出す。既に60歳 今始めないとできないと。
家族 姉妹 友人 知人に話す。
いつもの事だ。自分の夢を熱く語る。
その事で、自分自身の思いを確かめ、更に深める。
そしてまわりの反応を見る。
「また始まった!」と主人。仕方がないと諦め顔。息子達 お嫁さんは喜んでくれた。今尚
前に進もうとする母を応援してくれると言う。
友人達は頑張って!と。 「えっ!今から?
できるの?本気?」と言う知人もいた。
でもみんな私の夢に自分の夢を重ねてくれたような気がした。
"有言実行" それしかない。
でもそこからが大変。
"言うは易し行うは難し" まさにその通り。
今思うと、我ながらよくやれた!とつくづく思う。勿論一人ではなかったから…。
周りのみんなが、思っていた以上に優しく温かく見守り、応援し、そして助けてくれたから。
本当に嬉しかった。ありがたかった。
だからこそ叶えたいと 強く思った。
何故カフェ?
それは優しい空間の中で美味しいものを食べて、笑顔で話せたら、みんな幸せになるから。
小さい子どもを連れて遠慮なく行ける場所を提供したかった。 子育ては大変 だからこそ一人で背負うのではなく、多くの人の中で育てるべき。"子育ては自分育て" でもあるから。
少しでも応援できる側の人になりたいと思ったから。