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永遠の命、記憶、そして存在意義『最新SF作品紹介回』
文学ラジオ空飛び猫たち
第184回
永遠の命、記憶、そして存在意義
『最新SF作品紹介回』
SF作品から哲学的な問いへ
「SFって哲学要素があったり、人間とは?というのを問いていたりして、そういった違った作品でも何か共通するテーマとか、シナジーとかがあるかもしれない」
今回はいつもとは違う形で作品を紹介。前回は形こそストレートな文学作品の紹介でしたが、今回は最新のSF作品をセレクト。
今回の配信では、以下の3冊のSF作品が紹介されました。
1.『ここはすべての夜明け前』 間宮改衣著、早川書房
2123年、不老不死の手術を受けた主人公の女性が、手書きで家族史を綴り始めます。
「キム・チョヨプが好きな人は、はまると思います」
本作はSF設定が難しくなく、感情にフォーカスした作品になっていると思います。韓国SF作家キム・チョヨプが好きな人には読んでもらいたい一冊です。
主人公の苦しみや後悔、そして愛情が描かれ、読者の心を揺さぶります。
2.『時間移民 劉慈欣短篇集Ⅱ』劉慈欣著、大森 望、光吉 さくら、ワン チャイ訳、早川書房
環境悪化と人口増加のため、人類は時間移民という決断をします。
主人公は、移民される人々を率いる大使の役割を担い、様々な時代をスキップしていくのです。
「SF作品で問われるのは、永遠とか理想的な環境を手にしてしまった時、人がどうするのかということ」
人類の進化と存在意義について、深く考察する作品だと感じました。
3.『羊式型人間模擬機』犬怪寅日子著、早川書房
男は死の間際に羊に変身する一族に仕える主人公。
一族はなぜ代々血肉を食らい続けるのか、人間や機械は何のために存在するのか、という問いを投げかける異色の幻想SF。
「文学好きははまるんじゃないかな」
SFでありながらも文学的な要素が強く、読者の解釈に委ねられる部分も多い作品でした。
SF作品から広がる思考
番組では、3冊のSF作品を通じて、永遠の命、時間、存在意義といったテーマが語られました。
SF作品は、現実とは異なる世界を描き出すことで、私たちに新たな視点や思考のきっかけを与えてくれます。
今回の配信をきっかけに、SF作品の世界に触れてみてはいかがでしょうか。
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