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ある伝説の終わり「蛇の言葉を話した男」(後編)

文学ラジオ第61回の紹介本
「蛇の言葉を話した男」
アンドルス・キヴィラフク 著
関口涼子 訳
河出書房新社

前回に続きエストニア発のダークファンタジーをご紹介。今回の後編ではネタバレありでストーリーを最後まで話しています。読んだ人と楽しめるように、また読んでいない人にはこの長い物語の魅力を感じてもらえるように(ラジオでは後半の核心に入る前に、ここから本当にネタバレしますとアラートを入れています)。

主人公レーメットが抱く孤独をひしひし感じる小説でした。森と村のどちらの社会でも生きる意味を見出だせず、葛藤していく姿には心を揺さぶられました。自分がいるべき場所を求めたり、不安に思ったりするのは、いろいろな社会が存在する今の時代にも重なると思いました。

伝説は終わり、時代は移り変わっていきます。レーメットの人生の最後に待っていたものは何だったのか。この長い物語の中でレーメットとともに生きた時間は忘れらないものになりました。

▼前編

本書のあらすじ
これがどんな本かって? トールキン、ベケット、M.トウェイン、宮崎駿が世界の終わりに一緒に酒を呑みながら最後の焚き火を囲んで語ってる、そんな話さ。エストニア発壮大なファンタジー。


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