生きるためのカレー

CafeBarDonna 〖大阪府八尾市陽光園1-10-15〗 おいしいカレーを提供…

生きるためのカレー

CafeBarDonna 〖大阪府八尾市陽光園1-10-15〗 おいしいカレーを提供しています。 ※コロナウィルスのため、しばらくバーを休業しています。

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生きるためのカレー

過去10年で最大の危機だ。 大阪の八尾で10年間、飲食店を営んできた。名前はCafeBarDonna。業務形態は「バー」。一言だけ言わせてほしい。 「コロナウィルスのくそったれ」 4月13日、大阪府は新型コロナウィルス対応の緊急事態宣言を受けて、娯楽施設などの休業要請などを請け負うことを正式に発表した。対象はキャバレー、ナイトクラブ、カラオケボックス、そしてバー。僕たちのことだ。 14日の午前0時からの休業が求められた。つまり、今日から僕たち「バー」は、店を開けることが

    • 一歩、そしてまた一歩

      映画監督の儘田聰さんに撮影していただいた「生きるためのカレー」の映像ができあがりました。 私たちにもそのある日は、突然訪れました。 日常は、その日を境に見えなくなりました。 でも私たちは生きていかなくてはなりません。 私たちはある選択をしました。 生きるため、生き続けるための選択。 それが、このカレー。 多くの方達に支えられて、作ることができました。 私たちが生きるため、そして、みなさんに生き続けることを伝えたいカレー。 「生きるためのカレー」 それが私たちの選択

      • コロナで過ごした誕生日

        生きるためのカレー、前回の投稿からいろいろなことがありました。 オンラインバーCafeBarDonnaをはじめ、儘田聰監督には「生きるためのカレー」のプロモーション映像を撮影していただき、6日には店長の伊藤が35歳の誕生日を迎えました。 お昼は八尾にある伊藤店長のCafeBarDonnaでカレーを提供し、夜は僕と妻(朋子)がいるオンラインでのCafeBarDonnaでお話しできる「場」を提供する。第2回は5月13日に開きます。 儘田監督が店に来て、カレーをつくる模様を撮

        • つながりは、いつか輪となる

          生きるためのカレー、日々営業を続けております。 この記事を読んで、たくさんの方々から声が届いております。みなさんどうもありがとうございます。順にお返事をさせていただきます。 先日、「求められた読み手」というオンラインイベントでお話をさせていただきました。全国、いや、アメリカ、スペイン、ニュージーランドなど海外からもたくさんの人が集まってくださいました。その数、60名。 その中で主催の池松潤さんが「嶋津さんのお店、今大変だよね。実はいい考えがあるんだよ」と提案してください

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        生きるためのカレー

          成長は、豆苗の伸びる速度で

          さて、CafeBarDonnaの生きるためのカレー。 この一週間でいろいろなことがありました。常連のお客様、記事を読んで駆けつけてくれたお客様、多くの人がお店へご来店くださいました。 店長の伊藤から毎日、日報が届きます。 「人参をすりおろすのがだいぶはやくなりました」 そうそう、キャロットバターライスがカレーを引き立たせます。 「半熟ゆで卵、はじめに4つつくって硬すぎて失敗。次に4つつくって殻が剥けず失敗。3回目でようやくうまくできました」 そうそう、意外と難しい

          成長は、豆苗の伸びる速度で

          歓びよ、こんにちは

          生きるためのカレー、5日目。 僕たちはOrangeGardenというユニットで活動しています。僕と妻(朋子)とイラストレーターのせのおしんやくん。しんやくんがイラストを描き、僕が文章を書き、朋子がマネジメントをしています。 その仲間のしんやくんが、イラストを送ってくれました。 僕の文章を読んで、遠く離れた場所から送ってくれました。 「食べに行って絵を描きたかったのですが、亮太くんの文章でこのカレーに対するみんなの気持ちが山ほど伝わってきました。この絵が『生きるためのカ

          歓びよ、こんにちは

          音楽のおくすり

          生きるためのカレー、4日目。 記事を読んだご近所の飲食店さんたちが、CafeBarDonnaへ駆けつけてくれました。「今、自分たちがやるべきことは何か。記事を読んで改めて考えました」そう言って、カレーを買ってくれました。そう、これは僕たちの店だけじゃない。飲食店全ての問題です。アイデアや情報は共有して、力を合わせてこの危機を乗り越えなければいけません。 「営業できない」と愚痴を言うよりも、代わりになる案を考えて実行していく。「闘う」と決めたからには、動きながら改善して、形

          クリエーションが心を救う

          生きるためのカレー、3日目。 会社からの帰り道、この記事を見てくださった方がお店を訪れてくれました。よくよく聞けば、家は反対方向だと言います。カレーを食べるために、わざわざ足を運んでくださいました。うれしい限りです。 今まで僕たちは陽が沈んだ頃に店を開け、ウィスキーやカクテルをお客様に提供してきました。それが今では、朝からカレーを煮込み、ごはんを炊いて、明るい時間にトレーにカレーを注いでいます。 一ヵ月前とはまるで違う。当たり前だと思っていたことが、当たり前でなくなり、

          クリエーションが心を救う

          勇者になる

          CafeBarDonnaの新たな門出を祝い、お客様が演奏してくださいました。 トロンボーン奏者の山内さん。「新たな冒険ですね。近々カレーを買いに行きます」というメッセージを添えて。曲はドラゴンクエスト、ロトのテーマです。 10年間の思い出が詰まったお店。お客様に支えられてここまでやってきました。 二日目、一番に来てくださったのは、10年前に店をオープンした時からのお客様。田中ご夫妻です。フランク・シナトラとマティーニが好きな順一さんと手先が器用で縫物が上手な美恵子さん。

          世界から届く「あした」

          「生きるためのカレー」の記事を読んでくださった多くの方が、記事をシェアしてくださったり、サポートを送ってくださりました。届いた支援金は5日間で501,855円になりました。 この感謝の想いをどのような言葉でお伝えすればよいかわからず、「書くこと」を仕事にしていながら、自分の表現力の未熟さを痛感しております。月並みではありますが、みなさま、本当に、本当にありがとうございます。 驚くべきことに、この支援金はCafeBarDonnaに訪れたことのあるお客様からだけでなく、世界中

          世界から届く「あした」

          新しい門出

          CafeBarDonnaでは、晴れて「生きるためのカレー」の販売がはじまりました。 研究に研究を重ねたカレー。飴色になるまで弱火で炒めた新玉ねぎ。多くのお客様に愛されるように、時間をかけてやさしい味に調えます。隠し味は……食べてからのお楽しみ。 お店は17時にオープン。事件はその一時間前に遡ります。 「どうしてそんなことになるの!?」 妻の朋子の声が聞こえてきました。ふと見ると、店長の伊藤と何やら話しています。「すみません、忘れてました」。そう言いながら、目を白黒する

          二回目の涙はあたたかい

          「生きるためのカレー」にはみなさんの想いが込められています。決して一人ではつくれなかった味。 *** 北摂に住む畑野くんが、先日の記事を読んで駆けつけてくれました。三合炊きの炊飯器。それからカバンから封筒を取り出し、店長の伊藤に渡しました。中には寄付が入っていました。 「諦めんなよ」 その一言に、伊藤は涙を流しました。畑野くんは伊藤の高校時代の水泳部の仲間。20年来の友人です。 広沢タダシさんのお父さまである義明さん。炊飯器を持ってあたたかい言葉をかけてくれました。

          二回目の涙はあたたかい

          支援金の報告

          一人ひとりにお礼のメッセージを送っていると、気付けば朝を迎えていました。 昨日、『生きるためのカレー』という記事を投稿すると、いろんな人からDMが届き、立て続けに電話が鳴りました。誰よりも早く、株式会社MIMAの美馬功之介さんが「炊飯器あるから、必要だったら使ってちょうだい!」と連絡がありました。そして、舞台でお世話になった池下敦子さんが「炊飯器のくだり、小粋なジョークというわけじゃないなら一升炊きをプレゼントするよ」と。 その後、続々と「炊飯器を提供するよ」という連絡が