アザーンを聞くなら、どの国のどの街がいいか
きたる7月7日に東京で、イスラム教の礼拝の呼びかけ「アザーン」をBGMにトルココーヒーを飲む、というイベントを行うことは、以前にお伝えした通りです。
おかげさまで定員20人に達したため、申し込みを締め切らせてもらいました。参加しようと考えていた方、申し訳ありません。今回うまくいきましたら、また「次」の回を考えたいと思います。
7月7日のイベント概要は、以下のフェイスブックページを参照してください。
今、イベントの具体的な流れを考えているところです。ところで、アザーンって、いったい何でしょう。まず簡単に説明します。
・アザーンとは「イスラム教の礼拝の呼びかけ」
・モスクで、ムアッジン(呼びかけ人)が発声する
・1日5回(シーア派は3回)行う
アザーンの文言にはどんな意味があるのでしょう。このビデオを参考にしてください。福岡マスジド(モスク)の作成です。
このリズム、みなさんは一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
イベントでは、2014年から2016年にかけて、iPhoneに付属する録音機能を使って中東各地で録音したアザーンを聞いていただきます。
聞く順番は、中東を旅しているというイメージでまとめようと思います。音源そのものの披露は、イベント本番までとっておくとして、どこで録音したものをどんな順番でならべるかを、ここで簡単に説明したいと思います。
最初は、日本からの中東の玄関口になっているドバイ国際空港です。
この空港内の「マルハバ・ラウンジ」で録音しました。さすがにイスラム教徒の利用がとても多い空港だけあって、礼拝の呼びかけであるアザーンをきっちり流しているようです。
次はエジプト・カイロのナイル川中洲にあるカフェです。
ゲジーラ島といいますが、中洲とはいえ、かなり大きく、大使館や高級銃住宅が並ぶ、東京でいったら「港区広尾」といったところでしょうか。
次はカイロのイスラム地区にあるアズハルモスク前。
アズハルモスク前には、「ハーン・ハリリ」と呼ばれる市場(スーク)があり、観光客や地元っ子で一日中にぎわっています。
次はエルサレム旧市街。
イスラム教だけでなく、キリスト教、ユダヤ教の聖地であり、美しい城壁に囲まれた旧市街は、石畳の路が迷路のように交差していて、とても神秘的です。
さらに、ヨルダンを通って、シリアへ。
ダマスカス旧市街にあるウマイヤ・モスクは現存する世界最古のモスクと言われています。
シリアからイランへ。
テヘラン北部タジュリーシュにあるバザールです。大バザールほどの大きさはありませんが、野菜、スパイス、肉、日用品、多種多彩な品物がそろう市民の台所です。
こちらはイラン北西部タブリーズのバザール。ペルシャじゅうたんの集散地としても知られ、バザールの規模はイランで屈指です。
さらにトルコ・イスタンブールへ。
アヤ・ソフィア博物館。ビザンチン帝国時代のキリスト教会をオスマン帝国がモスクに改造。トルコ共和国初代大統領ケマル・アタチュルクが博物館にしました。
イスタンブール旧市街のカフェ。いつも人々の談笑が絶えません。
最後は、地中海を横断して、チュニジアの首都チュニスへ]向かいます。
ここの旧市街もすばらしい。路地に椅子を並べたカフェでアザーンを聞きながら飲むコーヒーや紅茶の味は格別です。
イベントでは、これら以外を含む十数か所で録音したアザーンを存分に聞いてもらおうと思っています。参加予定の方、お楽しみに。参加されない方も、次回以降のイベント参加をぜひご検討ください。