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カフェバグダッド年代記③--イラン料理店に場所替え、アラブの笑いなどのトーク

前回、概要を紹介したカフェバグダッドの第1弾の開催で、「水タバコ(シーシャ)とドリンク、そして中東文化に関するトークショー」というイベントの骨格が固まった。

だが同時に、イベントの課題も表面化してきた。最も重要なのは、水タバコについてだった。水タバコを提供していないカフェでは、水タバコを準備したり、火をおこしたりするのには設備面で不向きだ。

そこで、第2弾以降は、会場を知人の行きつけのイラン料理店「ラリン」(すでに閉店)に変更することにした。西武池袋線・江古田駅近くにあった。アラブ・カフェを再現する、というイベントの開場がイラン料理店、というのも奇異だったが、なんといってもラリンには、店内で日常的に水タバコを提供しているという利点があった。

オーナーのザヘディ・ゴドラトアッラー氏もイベントの趣旨を理解してくれて、快諾してくれた。せっかくだから、ということで、イベントでイラン料理も提供することにした。

そうした形で、イベント第2弾を2004年10月9日、第3弾を同年12月12日に開催した。

第2弾は、写真家の村田信一さんをゲストに、「映像で見るイラク人の日常」。第3弾は、元中日新聞カイロ支局長の島田佳幸さんをゲストに「アラブは笑う」と題して、エジプトのコメディ映画も紹介しながら、アラブ人のユーモアのセンスなどについて語ってもらった。

イベント第2弾のチラシ

提供した料理は、いずれも、ラリンのシェフが作ったイランのピラフ(ポロウ)だったと記憶している。それにイラン式の紅茶。水タバコはラリンにあったものに加え、第1弾の時に使ったエジプト製のものも投入した。

第3弾「アラブは笑う」には、パロディ作家のマッド・アマノさんや、2005年3月に東京で「リアル/アラブ映画祭」を開催した主催メンバーの人たちも参加した。

マッド・アマノさんは、アラブの笑いにも関心を持っている、と話していた。2001年の米同時テロへのブッシュ政権の対応を厳しく批判した映画「華氏911」のマイケル・ムーア監督に「広島・長崎のドキュメンタリー映画を製作してもらおう運動」を展開している、と話していた。

第3弾であいさつするマッド・アマノさん。
後ろはトークゲストの島田佳幸さん

イベントの回を重ねることで、「カフェバグダッド」が、中東に関心を持つ人たちの交流の場になってきている、という実感・手ごたえを徐々に感じるようになった。(続く)


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