＃207 40年来の旧友と20数年ぶりに会う / 誰かのために
なぜか今年は何年も会っていなかった友人と会うことが続いた。
ひとつは高校時代の友人3人と。
子育てが始まった25年くらい前から会わなくなり、
何年か前に一度久しぶりに会ったっきり。
もうひとつは短大時代の友人3人と。
こちらは前回会ったのが20年ほど前だ。
その全員と年賀状のやりとりもなくなって
（ここ数年、私の年賀のご挨拶はLINEになっている）
彼女たちのLINEも知らなかったが、
グループに1人みんなと繋がっている友人がいてその子がLINEをつないで段取りしてくれたのだ。
他にも20数年ぶりに2人で会った友人や、
会ってはいないが十何年ぶりに連絡があってまた会いましょうと声をかけてくれた人もいる。
ここ何年も昔の友人とやりとりしたり会うことなんてなかったのに
今年はいったいどうしたことだろう。
短大時代の友人たちは全員住んでいる県が違って離れている。
卒業してから何十年も会っていないので
会話が合うかな、話すことあるかなとうっすら頭をよぎったが
ブランクを感じなくてあの頃のようにたわいもないおしゃべりで盛り上がった。
待ち合わせ場所で顔を合わせた時に
「久しぶり！」
と喜びの空気の中にお互い少し緊張が走ったが、
それも一瞬だけでご飯屋さんへ歩きながら話しているうちになじんできた。
40年前と同じ空気で違和感がない。
歳はとったけれど、みんなあの時のままだ。
イタリアンのお店に入り、奥まったテーブル席につく。
メニューを4人でのぞき込んでこれもおいしそう、あれもおいしそう、と選ぶ時も昔に戻ったようだ。
それぞれの話し方や表情に昔の面影を映して
変わらないなと心がほんわかする。
それぞれがおみやげを持ってきていて、
1人が「荷物になるかもだけど、」と出すと
「あ、私も持ってきた。」
「あ、私も」
次々とテーブルにそれぞれの地元のおみやげが並んで賑やかになる。
「これはね、、」と説明しあってワクワクして楽しい。
プレゼントって楽しくて嬉しいものだな。
おみやげ交換してそれぞれ一番大きな紙袋におさめる。
席を立つ時
「袋間違えないようにしないと。みんな微妙に違うから。笑」
ランチを食べて、ショッピングでブラブラして、お茶を飲んで。
あの頃の感覚がよみがえる。
こうして4人でよく服を見に行ったりケーキを食べに行ったり
いろんな所を歩いたなって。
卒業してからそれぞれの生活に入り、
それぞれの暮らしを送ってきた。
別れ際に、高速バスの出発時間まで休憩に入ったフードコートで
早めの夕食をみんなで一緒に食べた。
この頃にはお互いのツッコミまで出て笑い合い、学生時代そのもの。
次いつ会えるかわからなくてお名残惜しいけど
「またね！」と手を振る。
またそれぞれの生活に戻っていく。
たくさん笑った楽しい一日。
日々の生活が優先になって旧友に連絡することが皆無だった。
このつながりを大事にしよう。
一方、高校時代の友人と。
1人が遠くの県から帰省するということで
マメな友人が声をかけて段取りしてくれた。
たくさんの食材が一度に食べられて良い
間違いなくおいしい
普通においしく食べられたけれど、牛肉、豚肉、鶏肉が好きかも
臭みもなくさっぱりしたお肉だった。
ソースがおいしい。
お店を変えてコーヒーでも飲みに行こうかと最近できたカフェへ。
年金や税金の話で盛り上がる。
意外にも帰省した友人の方が地元のいいお店や場所をリサーチして
知らない情報を教えてもらったり。
私の世界観にない話もいろいろ聞けておもしろい。
人とたくさん話するのも大事だな。
10代だった私たちもあっという間に還暦前。
会わない時期があっても
このつながりを大事にしたいと改めて思ったのだった。
高校時代の友人も短大時代の友人も
この機会に『グループLINE』を作ってこれからは連絡が取りやすくなった。
なんて便利な世の中。
仕事や友人、知人、親族、近所の人、
たくさんの人間関係があるが
その中で気が合う人、自分が一緒にいて楽しい人、心地いい人と
良い関係を紡いでいけたらいい。
良い関係といえば、友人Mから聞いた話。
Mが旅行中、遠くに住む娘さんのお誕生日が近いので
旅行先でかわいいポストカードを買って、
ホテルでおめでとうのメッセージを書いて投函したそう。
旅行から帰ると、なんと娘さんから同じ旅行先で買ったおいしいお菓子が届いていたそうだ。
同じ時期に同じ場所から
母は娘にポストカードを贈り、
娘は母にお菓子を贈り合っていたという
なんだか愛を感じた素敵なお話。
ふだんあまり関わりが少ない親子関係のように聞いていたから
よけい素敵に思えた。
私も誰かになにか贈ってみたくなった。
🌱お読みいただきありがとうございました（＾ω＾）