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【Mocha plus + No.❻】 お月見 / 月見そばとだんごで楽しむ夜 / 絵画のような空と煌めく夜景に癒される

中秋の名月の日、お月見をした。

お月見は家のベランダから見るぐらいだったのだが
今年は山の上へ足を伸ばしてみた。

知り合いからそこでお寿司やお弁当を食べながら
お月見して楽しかったと聞いたからだ。

友人と、お月見のごはんは月見そばにしようと茹でたそばとそばつゆを持って行くことになった。
月見だんごも。


当日、出かける少し前にそばと具のオクラを茹で、
そばつゆも出汁とみりん、醤油を鍋で沸かして作った。
食材と器を持って行って、向こうで盛りつける算段だ。

そうしているうちに一緒に行く友人がうちに到着し、
お月見だんごを一緒に作ってくれた。

スーパーで買っただんご粉をボウルに入れて
少しづつ水を入れてこねていく。
生地が耳たぶくらいの硬さになったら小さなおだんごに丸める。

2人で手のひらでくるくる丸めたのを
フツフツと沸いている小鍋のお湯に落としていく。
浮き上がってきたらすくい上げ、冷たい水を張ったボウルにはなして
冷ましたらできあがり。
作ってみると本当に簡単だ。

それをセリアで買った丸い紙製タッパーに入れる。
透明の蓋がついていて、見た目もかわいくて便利。
だんごをそのまま入れるとタッパーにくっつきそうなので
底にオーブンシートを敷いて入れた。


友人がクーラーボックスにお茶や、コーヒーをたてる為の水など持って来てくれていて食材を入れる。
特に打ち合わせしていないのにこうして思いついて持って来てくれるところがありがたい。

月を見ながら美味しいものを食べる。
これもこういう季節の行事の楽しみのひとつだ。


夕方5時45分頃、山頂の駐車場に到着すると
夕方の暑い日差しがまぶしく照っていたのが、
車から荷物を下ろしているうちにみるみる日が落ちてきて
過ごしやすくなった。

座る場所を探しに歩き出した時、
空を見るとなんとも言えないすばらしい景色が広がっていた。


「うわ〜きれい」と思わず声が出る。
絵に描いたような空と月。
遠くに海も見えて、穏やかな海面に船が進むのが小さく見えた。

なんて美しい。

薄い水色とピンクのグラデーションを描く海と空の色。
その上にたまご色の丸い月がぽっかり浮いて
こんなにきれいな月を見たのは初めてだ。


他のお月見や写真を撮りに来ていた人たちも
一様に月を見上げている。
感想を言い合ったり三脚を立ててシャッターを切ったり。

それからそれぞれが食べ物を広げたり、
暗くなってきた空に浮かぶ月を撮ったり、
ベンチに座って景色を眺めながらおしゃべりしたり
思い思いの時間を楽しみ始めた。

ピーー・・・・・と風流な笛の音が聞こえてきて見ると、
月が見える広場の端のベンチに座っている人が笛を吹いていて
それはきれいで流れるような音色だった。

お月見にはピッタリのすばらしい演出になっていた。

美しい月と笛の音と。


陽がすっかり落ちると、
変わりに街にキラキラと灯りが光り始め、夜景がまた美しいのだった。




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