イギリスの特別支援事情
このビデオに出ている女性はイギリスの女優
アナ マクスウェル マーティン Anna Maxwell Martin
という方のようですが(テレビを見ないので全然知りません)
このインタビューでお子さんの学校での体験をシェアしています。
二人の娘が特別支援が必要で、
その子らが通う学校で必要なサポートを得るために
どれだけ苦労したのかについて語っています。
さらに特別支援をめぐるイギリスの学校システムそのものにも疑問を投げかけています。
これはまさに、多くのイギリスの保護者が感じていることで
本当によく言ってくれた!という声が
このビデオについたコメントからも分かります。
実際の現場で働く先生たちも同じように感じていて、
その子供に必要なサポートを与えたいが、
システムがそれを許さないという状況で
いい先生はどんどん現場を離れて行ってしまうという悪循環が起こっています。
私が参加している不登校児の親のサポートグループが、
このインタビューを見た後にこの女優にアプローチして
協力を申し出たところ、快諾されたようです。
有名人を味方につけて、
今まで無視されてきた存在の私たちの声が
しかるべきところに届きますように。
イギリスでは信じられないことに、
子どもの不登校が理由で親が裁かれます。
子どもに障害があろうが、お構いなしです。
娘が通っていた学校では、
他の自閉症の子たちはみんな毎日学校に来ている、と脅され
あたかも学校に行けないうちの子はおかしい、とでも言いたげな感じでした。
(もちろん、彼女らに自閉症についての知識はない)
何が何でも学校全体としての出席率を高く保つことが至上命令なんです。
問題行動を起こす子供たちも同じ扱いを受けています。
学校が対応の仕方が分からない子どもたちは
やんわりとホームエデュケーションを勧められますが、
(本当は違法行為)
それでも食い下がって学校にサポートを訴え続けるしかないんです。
どういうわけか、イギリスの学校で特別支援は
当たり前に受けられるものではなく、
「勝ち取るもの」になっています。
だから、私のような内弁慶には非常にハードルが高い。
(発達障害児の親も発達障害のことが多い)
子どものためだから踏ん張ってやってますが、
本当に恐る恐る、なんです。
サポートを使うのも苦手な私は
そこからハードルを越えなきゃならないので
余計に腰が重い。。。
でもなんだか、流れが変わってくるような気もする。
世界的に、流れは変わってきているから。