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木の額のParis
11月
紅玉の季節になった頃
木の額を買って
カフェの
テーブルに飾りました⸝⸝⸝
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古材でつくられた額に
飾ってみたのは、
大きめのポストカード。
むかしパリで1枚だけ 買ったものです。
凱旋門や エッフェル塔のような
パリの象徴みたいなカードが
たくさんあったなかで、
敢えてそれらを選ばずに
田舎のまちっぽいのを探して
買った記憶が
あります。
飾ってみると
古材でつくられた額に
よく合って
無垢のテーブルにも
なじみました𖤐´-
…その日の夕方
外国人のおふたりが
そのテーブルに座り、
額に入った
ポストカードの写真を
眺めていました。
何度も指をさして
ひとつひとつ
確認しているような様子。
どうやら
知っている風景のようです!
…思い切っておふたりに
どこかわかりますか?
と
きいてみました。
パリで買ったポストカードだけど、
どのまちの風景かなんて
知らずに
買っていたからです。
すると
“わたしたちはパリ出身です“
“この写真はパリ市だと思うよ、とても昔の“
と話してくださいました。
買ったのも だいぶ前だけど、
きっと買ったとき すでに
古い風景の写真を
選んでたのかな
と
おふたりのニュアンスから
わかりました。
ただこれだけの
ことだけど、
額を飾った その日の
出来事。
しばし
様々な人の背景や
過去の時間のことなどを
思わずにいられなくなる
不思議な
時間でした。
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