カフェ物語＃９　ディープな街の古民家-わかば堂-

9月の終わり。少し肌寒さを感じ、ジャケットを羽織って家を出た。

今日は北千住のカフェでゆっくりすることにした。あまり馴染みのない土地だけに、どんな様相をしているのか気になる。

私はカフェも好きだが、カフェのある街が好きなのだ。

お目当てのカフェは北千住駅から出て2分程度のところにあるらしいが、始めは少しだけ迷ってしまった。

北千住は個店が多く並んでおり、昼からもランチを提供するお店で賑わっている。道が入り組んでいたため、迷いがちになるのが注意。

ようやくお目当てのカフェ「わかば堂」を見つけることができた。まさに隠れ家的なカフェだが、案外人で賑わいを見せている。

店舗情報：http://wakabadou.com/

カウンター席に案内され、注文したのは蜂蜜のチーズケーキとカフェラテ。

カフェではほとんどケーキとカフェラテを注文しているが、ここのお店はカレーも絶品らしい。今回はケーキを味わうことにしたが、次回はぜひ食べてみたい。

店内には洋楽の音楽が流れ、カウンター前に並ぶグラスやキッシュなどがよりお洒落に見える。すぐ前で調理しているため、カレーのいい匂いがたまらない。昼からビールを飲んでいる人もいるようだ。

カフェオレとチーズケーキが届いた。

シンプルだが、明らかに他のチーズケーキと異なる点がある。それがこの色と硬さだ。

普通は白いチーズケーキが一般的だが、やや暗めの白いチーズケーキで、硬さも通常より硬めだ。不思議な感じはしたが、味はもちろん問題なし。美味しい。むしろこちらの方が好きかもしれない。

硬さは食べ応えがあるし、味わっている感覚がある。ほのかな蜂蜜の味もしっかりあって、カフェオレの苦味とマッチしている。

これにカレーがあったら最高だろうなと、少しの後悔の念を感じながら店を出た。

人気店で人で賑わってはいるが、店内の落ち着いた配色と雰囲気で1人でもゆっくり楽しめるカフェだった。

お越しの際はぜひ予約をしてから来店すると、さらにあなたのペースでゆったりとカフェを楽しめるだろう。

（※この物語はフィクションです）

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