わたしの頭の中の楕円形
ずいぶん前に、「文字に色がついています」という記事を書きました。
誰にでもある感覚だと思っていたところ、文字に色を感じるのは少数派なのだと知りました。
そして、わたしには他にもちょっと変わった感覚があります。
それは、1年間が楕円形になったカレンダーのようなもの。
1年単位で過去のことを思い出したり、今後の予定などを考えたりする時に、このような楕円形がいつもポーンと頭の中に浮かびます。
この楕円形も、気がついたときには頭に存在していました。
文字に色を感じるので数字にも色があり、したがって各月にも色があり、わたしの頭の中にはなんとなくこのような色合いで浮かび上がっています。
厳密に言うと各月の境界に線はないですし、配分も色も形も、この画像の楕円形とわたしの頭の中に浮かぶものとは微妙に違っていて、「まったく同じ」ではありませんが、あえて形にするとこのような図になります。
ちなみに、各月が「睦月・如月・弥生……」や「January・February・March……」となると、当然ながら数字とは別の色に感じますが、1年の予定を思い浮かべる時にはいつも月は数字なので、この色合いになります。
では、どのようにこの楕円形が頭に浮かぶのかといいますと、たとえば「○○さんの誕生日は4月だ」と思うと、頭の中に楕円が出て来て、4月の位置に焦点が当たり、誕生日の日付付近が大きく見えます。
あるいは、「今年の夏は暑かったなあ」と思い出すと、7、8、9月の部分がクローズアップしたように拡大されます。
また、「3月に旅行しよう」と考えると、やはりこの楕円の3月の部分がびよ~んと大きくなるのです。
そして「月」だけでなく「日」を思い浮かべるとその数字にも色が付いているので、とてもカラフルになります。
さらに、この楕円形を眺める視点はその時々によって違っていて、決してこの画面のように常に真正面(真上?)から見えているわけではありません。
上手く説明できないのですが、3D感覚なのです。
2月の横上から8月を見ていたり、6月の下から10月を見ていたり。
「現在」の位置から、思い浮かべる時期を見ていることが多いのかもしれませんが、でも、必ずしもそうとも限りません。
楕円上の各月の大きさが等分になっていないのもなんだか不思議なのですが、8月が長いのは、わたしの誕生月というのが影響しているのか、それとも夏休みの時期だから長いイメージなのか、自分でもよくわかりません。
それにしても、なぜわたしの頭にはこのようなものが浮かぶのでしょう。
興味深いことに、同じ家庭で育った2歳上の姉は、文字に色は感じませんが、このような1年の楕円形は浮かぶそうです。
各月の配置がわたしと少し異なります。
姉曰く、4月から9月までが長く感じてイヤだ、とのこと。
なんとなく、姉とわたしの「1年の楕円形」には時計が関係しているような気がしますね。
文字に色を感じるのは、「共感覚」といって少数ではあるけれど一定数の方が持つ感覚だと知りました。
「1年の楕円形」については、わたしの周囲では姉以外に見当たらないのですが、似たような感覚を持つ人は他にもいるのかもしれないと思い、記事にしてみました。
とくに役に立っているとは思えないわたしのこの感覚ですが、実はまだあります。
同じく時間に関係するものなのですが、それはまた、別の機会に。