ワイン食堂nico@京都 Weiser-Künstler Riesling 2018
2021年11月6日、連休京都滞在の最終日、気まぐれに、学生時代ずっと気になってたワイン食堂nicoに行ってみた。
中の人はもともと日本酒が一番好き(お米大好き人間なので)、京都離れる直前三条商店会であるワイン輸入会社のアイスワインを飲んでしまって、ワインの世界に入った。
今回も、相方がワイン好きだそうで、一緒に行けるお店を開拓できたらいいかもねと思って。
このお店は30平米くらい、対面席二組、カウンター席四席しかない。こじんまりで、目立てなくて、典型的な京都のお店だった。偏見だけど、京都で大きなお店に行くと雰囲気もないし、美味しくない(個性がない)のはほぼ保障できる(笑)
そして店主と友達になれるのも、京都のお店の押しポイントである。
店主のお姉さんはソムリエの資格持ちでブローチを付けている。フレンドリーで話しやすい方だった。使っているフライパンはアルミっぽい(変な着眼点)。
中の人はお子様なので甘口派です。残念ながら、甘口お酒は日本酒、ワイン問わず珍しいのようです。また、ワインの場合製法に工夫しないといけないようで甘口のほうが高い。
よく知られているのは、アイスワイン(夜中葡萄を収穫し、凍り付いたのまま発酵する、葡萄の木一本にワイン一本しか作れないと言われている)と貴腐ワイン(貴腐菌を使って昔ローマ時代の味を再現しているらしい)、どちらも大人買いできないお値段になっております。
早速おすすめのワインを店主さん聞いてみた。残念ながら甘口のほうはなかなか負担できないお値段になっているので、辛口のほう尋ねてみた。私が以前試飲したワインを共有したので手頃のRiesling(ライン川流域原産の白ワイン用ブドウ品種)のワインを勧めてくれた。
上のリンク先は2019だけど、私が購入したのは2018だった。
ワイン食堂nicoは基本一本買いなので、お酒に対する拘りが感じるね。多分世の中だんだん酸化していくワインを楽しめる人もいるでしょうね。
他に分かったのは、ワイン選びはやはり 品種x製造所 のようです。まあ日本酒と一緒。
このワインはちょっとスパークリングワインの感覚で泡が入っている。少し甘さのある上品なスッキリした味だった。
お肉料理を作ってもらった、名前忘れたけど、季節代わりでメニューからしばらく消した料理だった(これぞ京都のお店のいいところだよ!!)。
合わせて出されたからしはなんだか知ってるからしより全然辛くなかった。むしろ酸味としょっぱさのバランスが絶妙でやみつける味だった。お肉と一緒に食べると、お肉がさっぱりになって全然重くなかった。ヨーロッパ田園生活を連想させる素朴けど美味いお料理だった。
料理を食べてまたワインを口にすると、もともと薄々しか感じらなかった甘さが少し鮮明になる、多分料理の酸味がワインに勝っているでしょうかね。まるで口乾いた時水を飲めた感覚だった?ちょっと言い過ぎたかも(笑)
こう飲んでいる最中、後ろの対面席に一組のカップルが入ってきた。学生かな、よくわからない。料理二品とグラスワインを注文した。男の人、注文する時だけ声が高く丸くなって、羊の皮をかぶっている狼みたいでちょっと面白かった(笑)普段接客業やっているでしょうかね。個人的に感情を込めていない声あまり好きではない、彼女さんのほうはどう思っているでしょうね…めっちゃ気になる。
そこは店長の腕が披露するところ。私は自分でワインを入れているので、見せてくれなかったけど、店長はワインの底を掴んで、グラスに注いだ。そして華麗な仕草でワインのボトルを拭いて下がった。無駄のない一連の動きで、縞シャツデニムエプロンの店長が高級フランス料理の職人に見えた(まあ個人店の意味で高級フランスとも言えるかもね笑)。
二人がぼそぼそモグモグしている時、ちょっと店長に聞いてみた、このお店は予約のお客様が多いですかね。
はい、クリスマスあたりは結構埋まりが早くて…
うぬ、この狭いお店でカップル二組とカウンターおじさん四人か…想像したらちょっと気まずそう…
夜21時当たりでカップルが二軒目に行ったらしくて、いつもの常連さんも入ってきた。私も新幹線を乗って帰らないと行けない。
手提げ袋を貰って、ささっと退散した。
Weiser-Künstler Riesling 2018の瓶を洗って、乾燥して放置した。一か月半くらいの今日また開けると、ちょっと花のような甘い匂いがした。そういうのも楽しみだよね。これからボトルを暫く持ったほうが良いかもと思った。
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