放課後デイサービスの現場の声をお届けします
はじめまして。放課後デイサービスで働く現役保育士、cafeと申します。20代は普通のOLとして働いていましたが、子供に関わる仕事がしたいと思い、30代で保育士の資格を取得。公立、私立の保育園を経験し、現在は放課後デイサービスで働いています。
放課後デイサービスとは
発達特性に障害のある6歳~18歳までの児童が、放課後や土日、夏休みなどの長期休暇に利用できる福祉サービスになっています。施設では主に、運動、音楽、製作など様々な療育活動を行い、子供たちが集団で活動することの楽しさを学んだり、自立した生活ができるようにサポートしています。
放課後デイサービスで働くきっかけ
私が保育園で働いていた頃、主に0~2歳児クラスを担当していました。発達が目覚ましい時期でもあり、逆に発達の遅さや問題行動も見え隠れする時期でもあります。しかし、保育園での一斉活動の流れの中ではいわゆるグレーゾーンの子供たちのケアというものは、なかなか行き届かないものがありました。園の活動や行事を第一にする園方針により、発達に個性のある子供たちはいつも無理やり参加させられたり、こうあるべきという姿勢を叩きこまれ、集団の中にいることを保育士に求められていたのです。私は、次第にそういったやり方に窮屈さを覚え始めました。そして、もっと一人ひとりを大事にする保育がしたい、子供たちのことを第一に考えたい、さらにもっと発達障害について勉強したいと思い、放課後デイサービスで働くことにしたのです。
放課後デイサービスの現場は
一日に利用できる人数が決まっているので、(今現在私が働いている施設では一日10名です)保育園よりもクラス人数にゆとりがあります。そのため、職員がじっくり子供たちと向き合うことができます。集団活動以外にも職と1対1で遊んだり宿題をみたりします。子供たちと接するときは、発達の特性を頭に入れた上で、こういう場面ではどんな風に対応すべきか、また子供たちを納得させる声掛けをするにはどうしたらいいか、と考えながら対応しています。自閉症、ダウン症、知的、身体的、精神的、と色々な発達特性を持った子供たちがいるので、一人ひとりやり方を変えざるおえません。発語がない子、言葉が乱暴な子、会話が一方通行になる子、手足が不自由、軟体過ぎる、何でも食べてしまう、逆に食が細すぎる…などなど対応には、どれが正解というものもなく、その時その時で、子供たちに合った対応を求められるので大変ですが、やりがいが感じられます。
放課後デイサービスでは個性を大切に一人ひとりに合わせた対応
一人ひとり違う特性があるから、集団活動にも無理強いをしません。ルール通り出来なくても、その子なりに参加できればOKなのです。例えば、ボーリングをする場合、握力がなくて投げられない子がいます。でも職員が手を添えて、一緒にボールを持つ、転がすことは出来ますね。それから力加減が分からずに乱暴に投げてしまう子には、力加減を「ありさんの力だよ」「ぞうさんの力だよ」など、言葉にして伝えて加減の調節をさせたりします。このように、放課後デイサービスでは、より個々に寄り添った対応ができるのです。
放課後デイサービスの実例を元にし、伝えたいこと
私が、このnoteで伝えたいことは、放課後デイサービスでの子供たちへの対応、声掛けの具体的な実例です。なぜなら、発達特性を知りたい、問題行動をどう解決したらいいのか、とネット検索をしても、具体的な実例ってあまり掲載されていないんですよね。発達障害名を入力すると原因やきっかけ、で、こういうような症状がある、とかそういう説明ばっかり。そして、心配なら、医療機関や地域の支援センターに相談してみましょう、みたいな流れの文面が続くんですよね。なので、私の施設の放課後デイサービスのやり方ではありますが、子供たちの問題行動の具体例をあげ、その対応、声掛け、結果をお伝えしていきたいと思います。発達障害児について知りたい方、同じような問題行動に悩んでいる方のお役に立てたら幸いです。