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配属ガチャ失敗しても、キャリアの幅を広げる5つの方法

配属ガチャ、それは人生を左右する一大イベントである。

熾烈な採用試験を超えたにもかかわらず、
どんなに良い会社であったとしても「配属ガチャ失敗」は、なくならない。
人間だもの。

僕も配属ガチャ失敗側の人間だ。

「マーケティングを希望します。商品担当になりたいです」と伝えていたが
初期配属は、事業企画部という別の部署だった
今となっては、事業企画部に行って良かったが、当時は終わったと思った。

「事業会社の立場で、自分で予算をもってマーケティングをやりたい」
大手外資や、コンサル、調査会社などから内定を断ったにもかかわらず
希望が通らなかった。

今これを読んでいるあなたは、
”こっちサイド”の人間だろう。
でも、諦めないでほしい。
10年経った僕はいま、さまざまなスキルをもった唯一無二の存在であり
社内外から声をかけてもらえている。

ほら、よく言うじゃん?
「社会人になったら、出身大学は関係ないよ」って

それ、配属後も一緒だから。安心して。
その代わり、努力必要。

僕がやったことは5つ
この5つをやりながら、「事業部行きたいです」を人事に言い続けた。
もちろん、今は事業部である。

1、社内で文句を言わず、何事も前向きに取り組む


当たり前である。
まず、新入社員のくせに文句を言っている場合ではない。
文句を言う後ろ向きな社員を、
果たして誰が「うちの部署に来てほしい」と思うだろうか。

いるわけがない。
ただ、配属ガチャ成功側の人間から言われたら、ムカつくのはわかる。
その時はぐっとこらえてほしい。
あぐらかいている奴らは一瞬で抜き去ることができる。

僕の新入社員の仕事の1つは、「会議室の設営」である
当時、会社の会議室は全くデジタル化が進んでおらず、
配線だらけで、何がどこにつながっているのか、
そしてどのボタンを押せば、スクリーンに画面投影ができるのかが
非常にわかりにくい構造だったため、
「tsuppy、会議室〇〇番で会議してるらしいけど、スクリーン映らなくて困ってるらしいから見に行ってきて」
という指示がめっちゃ多かった。
そんなの自分でなんとかしろよ。という気持ちだったが、
くせっ毛前向きキラキラ男子として走り回っては、
配線地獄で、頭の中まで絡まっている先輩たちを助けまくった。
博多華丸・大吉の大吉先生は昔、”焼却炉の魔術師”というあだ名が付けられていたらしいが、僕の場合は”会議室の魔術師”と呼ばれていた。

さて、配属ガチャ外れたであろうあなた、
僕と同じように”会議室の魔術師”になりたいか?
別になりたくないよな。そりゃそうだろ。
でもな、”会議室の魔術師”になって良かったことがある。

フロア内で僕の認知率が飛躍的に上がった。
「会議室に不調があれば、あいつ呼べ」
という言葉が広がれば、会議室 = ”あいつ”になる。
しかも、くせっ毛前向きキラキラ男子として走り回ったことで、
フロアのお姉様たちから「子犬みたい」と可愛がってもらえた
2つのあだ名がついたので、
コピー機で印刷している時とかに、
「お疲れ!元気?」と声がかけられるようになった。

実はこういう社内の”認知率”は、異動の時に有利に働く。
どこの誰かもわからないやつよりも、
”会議室の魔術師”や”子犬”の方が引き上げやすい
人間だもの。

だからまずはどんなにイマイチだと思う仕事でも
あだ名をつけられるくらい、目の前の仕事を全力でやり切ってほしい
そうすれば社内認知が広がって、希望する異動先に行ける確率が高まる

2、自分の得意領域を早く見つけて、上司の仕事を全力サポートする


人間は苦手なことよりも、得意を伸ばす方がよい。
別に尖れとは言っていない。
TOMOOのSuperBallも、「丸いまま貫いて〜🎵」って歌ってたでしょ。
あの感じでいいのよ。
ちゃんとやれば、すごい跳ねる。マジで。

僕の場合、最初はマジでミスった。
僕の仕事の1つに、経営資料を作るために
数字をみて転写するという作業があった。
「転写ってなんだよ」ってツッコミ入れた人、そうだよね。そう思うよね。
当時の会社excelファイルは、
システムから落としたデータを直接貼り付けることができなかった。
というか、ちゃんとしたexcelファイル作れば
コピペで作表できるものである。
それができていなかったんだよ。マジで。

そうすると、どうなるか。
画面をみて手打ちになるのね。
数字の羅列をモニターで見ながら
もう一つのPC画面で手入力するのよ。
テンキー打つのめっちゃ早くなったよ。
高速ねこふんじゃった無限ループみたいな感じ。

でもさ、ミスるじゃん。目が疲れるし。
僕は焦らされるとミス連発するタイプなんだけど、
上司が「15分で作って」とかいうわけ。
そうするともう、提出した資料ボロボロ。
「数字を間違えているじゃねえか」と怒られまくる始末

だから僕は、会議室に魔法をかけて一息つくごとに
excelファイルを仕組み化した。
これでミスを大幅に減らすことに成功。
だが、上司は言う。
「今週からこういうフォーマットで出してほしい」
んで、それが結構頻繁に変わるのね。フォーマット。
そうするとさ、仕組み自体がぐちゃぐちゃになって
またミス連発するのよ。

どうやら結局、”転写”が一番はやい
先人たちはこうして、仕組み化しない方向に舵切ったんだなと
ちょっと歴史を感じた。

一周まわって転写に落ち着いたが、
転写が苦手な僕は、もうここで成果を上げるのは無理だった。
人間、諦めも肝心である。
上司からは「お前、ほんとにこの仕事ダメだな」と言われた。

代わりに、ほかの仕事で頑張ることにした。
たまたま、オウンドメディアの分析を任されたのだが
先輩たちは誰一人、GoogleAnalyticsやAdobeAnalyticsを使えなかった。
でも、僕はこういうツールの使い方のキャッチアップは早かった。
僕は、勝負所を見つけたのである。
僕は”転写”能力よりも、このスキル獲得に注力した。
そして僕は、ある記事への流入数が多いと見つけ、
「この記事をもっと取り上げた方がいい」と提案し、
広告配信をかけてもらったところ、めっちゃ良い反響がでた。
web解析士、ここに誕生。
上司から「あいつは”転写”できないけど、web解析できる」と言われた。

これによって何かキャリアに良いこと起きたかって?
事業企画部の上司は
「こいつはweb解析できる」と言って
デジタルマーケティング部に僕を推薦したのである
SuperBallのように大きく跳ねて、”転写”地獄から脱出したわけだ。
これで僕の得意領域が仕事になったね!わーいわーい!

ここであなたは思っただろう
「え、商品担当なれてなくね?それって成功なの?」
そう!いい質問ですね!僕の心の中にいる池上彰が叫んでるよ。

これは回り道のようで実は、回り道ではない。
できることを積み重ねて実績にしていかないと、市場価値はつかない。

仮に、転写地獄から直接希望する部署に行ったとしても
「あいつ転写すらできないもんな」と言われて、期待すらされない。
それよりかは、「あいつはweb解析ができるらしい」と言ってもらえた方が
はるかに良いわけだ。
しかし当時、僕の会社では
商品担当の仕事で、web解析はそれほど求められていなかった。

ということで僕は、デジタルマーケティング部に異動した
ま〜、当時の上司には
「僕、商品担当になりたいってあれだけ言ったのにどうしてですか!」と
ちょっと不満を漏らしてしまったが。
今となっては、当時の上司から
最も良いキャリアパスをいただいたと本気で思っている。
なぜなら得意を最大限に活かして実績を残せる場所だったから。

3、社内外と積極的に関わって情報交換し、世の中の潮流をつかむ

デジタルマーケティング部に異動した僕は、
広告プランニング、SNS運用、
各種データ分析に基づくコミュニケーション提案など、
自分の得意を活かして実績を積んだ。
気づいたら、商品担当者では得られないスキルを獲得していた。

そして、ある社会現象が起きた

「おれのツールか?欲しけりゃくれてやる」
と言わんばかりに様々なツールベンダーが活気づいた。

”大デジタル時代”のはじまりである。

これと時を同じくして、
デジタルマーケティング部に行きたがる人たちが途端に増えた
「どうやったら異動できるかな」
「事業部行きたかったよね?私とトレードとか提案してみようよ」
なぜか僕に相談してくる人がでてきた。

また、デジタルマーケティングの仕事を通じてとか、
あの時の”会議室の魔術師”とか、”子犬”とかで認知もあったから
「事業部への異動候補に名前上がっているぞ」
と顔見知りの先輩に言われた。
ありがたいお言葉、、、

社内の情報交換は大事である。
それでわかったことは、
確実に、僕のキャリアパスが社内的に珍しく、価値が上がっていた。
事業部に必要な人間になってきたのである。

一方で「いま君がいなくなったら困る」と上司が言ってくれた
ありがたいお言葉、、、
入社ですぐに事業部にストレートで行ったら
こんなこと言われていただろうか。

僕は困った。強く異動希望すべきか留まるか。
そこで社外に目を向けることにした。

当時、ありがたいことに仕事の一環として
デジタルマーケティング界隈で
社外の方々と意見交換をする場があった。
そこには僕と同じく
事業会社のデジタルマーケティング担当がたくさんいた。
そしてその人たちは僕よりも年上の人ばかりだった。
いわゆる社会人の先輩である。

そこで僕は、自分の会社で起きているデジタル人財切望状態が
社外でも起きているのか、確認してみた。

するとやはり、同じ現象が起きていた
その人たちは、デジタルマーケティングの仕事が比較的好きだったため
このキャリアのままでも良さそうだったが、僕の場合は違う。
事業部へ、ちゃんと行きたい

ただ、デジタル業務を2~3年くらいやった程度では勿体無い気がした。
様々な会社が、口を開けば「デジタル、デジタル」とつぶやくなかで
いますぐに事業部に行くのではなく、もっと専門性を身につけて出た方が
確実に社内外からの市場価値は上がるに違いない。
そう思った僕は、人事に嘆願して無理やり異動せずに
僕を必要としてくれているデジタルマーケ上司のために
もっと頑張ろう、そして自分の実績をちゃんと積もうという決断に至った。

ここで大事なことは、
社内環境だけでキャリアを決めるべきではないということ
だ。
あなたが希望する部署が、本当に異動できる確率が低そうならば
もしかしたら、あなたは転職するかもしれない
社外の人たちの動きや考えに触れて、視野を広く持った方がいい
そしてそれは、新入社員の頃からできればやっておくに越したことはない
世の中にはいろんな社会人交流イベントがある。
SNSとかで情報収集すれば自ずと集まってくるので、おすすめだ。
配属ガチャをミスったのであれば、
積極的に外部からの情報をとりにいき、

  • 自分の行きたい部署が本当に今行くべきなのか

  • もっと他に自分の輝けるキャリアパスがないか

  • 今いる会社で希望部署に行く確率と、転職して希望の職種にいく確率どっちが良いか

これらの内容を常に考えるようにした方がよい

株式投資も、1銘柄ではなく分散投資が大事っていうでしょ。
キャリアも一緒。幅広いコースを同時に持っていけるようにした方がいい。

4、情報をもとに自己研鑽し、仕事に活かす


ここまでくると、だいぶ僕も自信がついてきた。
そして社内外がデジタル人財を求めそうだとわかったなかで
1つ野望がうまれた

当時のデジタルマーケティング部は
僕のいたコミュニケーション立案チームと
データサイエンスチーム、データインフラ整えるチームの3つがあって
それぞれにリーダーがいた。
このリーダーたちは、各自の専門知識をもとに
会社のあるべき方向性を吟味して、
デジタルマーケティング部長に進言していた。

その様子をみて僕は思った
「これ、一人が全部の内容できたらカッコよくね?」
ブルーロックでいうと、御影玲王が3人のコピーをして
全部できるようになりました的な。
僕なりの”圧倒的エゴ”が発動した
ちなみに僕は蜂楽廻と氷織羊が好き

そこで僕は、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、ITストラテジスト試験、データサイエンティスト試験、G検定などを受験し合格。
2行でサクッと書いたが、すべて取るのに数年はかかった
めっちゃ大変だった。
それだけではない、PythonやRのデータ分析も学んだし
Unityの勉強をしてゲームアプリも作った。
広告も自分で打ちたかったから、
バナーを作って、Tシャツの販売しながら広告をうった。

そうすると、本業では得られない知識や経験が色々と身に付く。
社内では珍しい存在になっていた
「おまえ、何になりたいの?」って、周囲から面白がられた。

そしてDXというワードが世間を騒がせ、
”大デジタル時代”がさらに活気付くことに。
その時には、DX戦略推進的な部署が社内に誕生し、
僕は兼務することになった。

”会議室の魔術師”はいつの間にか”デジタル人財”に変身し
社内の認知もそれに変わった。

とあるブランドでアプリの話がでたり、
とあるデジタル推進プロジェクトの話が出たりした時、
僕が呼ばれるようになった。

そういった場面で、僕がこう発言するのである
「僕、実はゲームアプリを作ったことあるんですけど、その依頼の仕方だと多分相手が困ると思うんですよね、、、」
「僕、実はTシャツ作って販売したけど〇〇でうまくいかなくて、その経験と似ている気がします、、、」
そんな経験している奴、会社にはほぼいない。
年功序列とか職位とか関係なく、経験で話ができるようになっていた。

5、自分の居場所を副業で作る

これは前章で書いた内容と重複するが、
配属ガチャに外れた人に、
配属ガチャで外れた僕だからこそ言える大事なマインドが1つある。

「自分の理想的な居場所は、自分で作れ」

僕は事業会社の商品担当になって
予算を自分で決めてマーケティングを実行したいと願っていた。
でも、配属ガチャが外れた。

だからって、会社に希望の部署に異動させてくれと言って
すぐに叶うものだろうか。
会社の立場になって考えてみてほしい。
配属ガチャはどんなに頑張っても全員を満足させることは難しい。
そして厳しいことを言うようだが、
新入社員って、ある程度長く会社にいる人間だと考えるんだから、
「配属ガチャでミスったこの子を、今すぐに希望部署に変えてあげよう」
と言って、動くわけがない。

だったらどうするか。やりたいことは自分で作り出せばいい。
現代は、昔に比べて本当に事業をすぐにできるようになったし
クラウドワークスとかランサーズとかを開けば、仕事の発注で溢れている。

PRがやりたかったら、自分で事業を作ってやるなり
どこかの企業の手伝いをしても良い。
やりようはいくらでもある。
やってみて、本当に実績が出せたらそれを会社にアピールすればいいし、
やってみて、なんか違ったなって思うこともあるかもしれない。

僕はそのマインドで、小さく事業を始めてみた
自分なりにブランドを作って、広告配信して売ったりした。
その経験で、ちょっと満足している自分がいた。
なぜかって、会社は自分の思うように回せる訳ではないが
自分のブランドは、自己責任だからなんでも好きなようにできる。
本業で”入社前の想定と違う仕事”をしながら
副業で”本来やりたかった仕事”をすれば
同じ1年でも、のらりくらりと過ごす1年よりも
はるかに濃い1年になる訳だし、
配属ガチャ成功してストレートで希望する部署にいった人たちを
こっそりと超えることだって可能なのだ。

この記事の最後に

だから今この記事を読んでいるあなた、
自分の今の状況を諦めないでほしい。
やれることはたくさんある。

ありきたりの言葉を言うが、
その辺の奴らとは一緒にしないでくれ。言葉の重み違うから

「まずは、目の前の仕事がんばれ。」

今後このnoteでは、最後に紹介した自分の居場所を自分で作る方法を
タイミングを見つけて、より具体的に記事化していこうと思う
ぜひフォローしてもらえると嬉しい

最後に、僕のYouTubeをしよう。
僕のYouTubeでは、ITストラテジストやマーケティング検定などの資格試験に関する講座動画をアップしている。
ぜひ、なにかキャリアアップしたいと思った人は
ぜひ一度チャンネルをご覧になってほしい






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