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介護業界・福祉業界で行うべき1on1面談とは?~1on1面談の意味・回数・方法・メリット~

株式会社カチカです。弊社は、介護業界の1on1面談の導入支援や定着支援をさせて頂いております。その中で感じた1on1面談の意味解決してくれる課題、そして1on1面談を実施していく事でもたらされるメリットをご紹介します。

1on1面談とは?

1on1面談は、上司と部下との間で行う面談です。
上司と部下との間で行う面談には、評価面談があると思いますが、目的が全く違います。
1on1面談が評価面談と違う点は、1on1面談は、部下のための面談であるということです。
評価面談は上司が部下を評価する面談ですが、1on1面談は上司が部下の支援をするための面談です。
具体的には、部下か現場でどのような状態で仕事に臨んでいるか?、困っていることはないか?、等をヒアリングし、その課題に対して、上司がフィードバックしていきます。
ここで気を付けていただきたいのが、ティーチングではなく、コーチングをしていただきたい点です。

コーチングとティーチングの違いは、様々な方がネット上にも書いていますので簡潔に記載します。

ティーチング・・・なぜ、ダメだったのかを上司が教え、正しいやり方を上司が教える。
コーチング・・・なぜ、ダメだったのかを上司が部下に考えてもらう。上司は答えを出さずに、部下に考えてもらうようにフィードバックする。

1on1面談でやってほしいこと

1on1面談では、ティーチングではなく、コーチングをしていただきたいと考えています。
コーチングすることによって、なぜ上手くいったのか、なぜ上手くいかなかったのかを、自分自身で振り返ることができ、それによって、自分の中に落とし込むことができるからです。
上手にコーチングできているリーダーや管理者は、1on1面談を実施することで、部下が、もう一度仕事に対して前向きに取り組んでいこうと思えるようになります。

また、日々、働いていれば、例えば人間関係であったりとか、会社に対してとか、利用者・お客さんに対して、小さな不満や不平が出てきます。
この不満や不平が積み重なることで、離職につながってしまったり、エンゲージメントの低下に繋がってしまったりします。
1on1面談で、このような不平不満を上司がキャッチして、早い段階で解消に導くことも大切です。

1on1面談が解決してくれる課題

弊社は、介護業界の1on1面談の導入支援や定着支援をさせて頂いておりますが、介護業界は、皆様本当にお忙しく働いていらっしゃいます。
1on1面談は上司と部下との間で実施する面談になりまして、例えば、フロアリーダーと部下の方で実施する場合、どちらかが夜勤中心の方だった場合、月に1、2回しか直接顔を合わせないよみたいなこともありえます。
そうなってくると、日々のコミュニケーションが申し送りノート的なもののみになってしまうこともあります。
当然、申し送りノートには、自分の成功体験や失敗体験、現在の悩みや不満のようなものは書きませんので、こうした部分が、お互いの心の中に留まってしまいます。
月に1,2回、直接顔を合わせる際にも、立ち話程度しかコミュニケーションがない場合、当然、深い話や悩みを話すという風にはならないので、やはり、お互いの心の中に留まってしまいます。

こうした課題を解決するのが1on1面談になります。
1on1面談をやっているチーム、組織と、やっていない組織では、明確に、上司と部下とのコミュニケーションの濃さが変わってきます。

1on1面談を実施する回数

弊社のクライアントには、月に1度の1on1面談を実施していただくようお願いしています。
先ほど書かせていただいた通り、上司と部下との間で月に1度の時間を取ること自体も簡単ではないリーダー・管理者もいます。
介護業界では、1人のリーダーが7、8名の部下をマネジメントせざるを得ないという状況にもありますので、月に1回面談をするだけでも大変だという声も上がってきます。
ですので、1on1面談が定着するまでは、現場から、不平・不満の声が上がる可能性も少なくありません。

ただし、1on1面談を積み重ねていくことで、一部のリーダーが、1on1面談を使いこなしていただき、自分がマネジメントする上でメリットがあることなんだと体感していただけると、一気に、施設内で浸透していきます。

1on1面談がもたらすメリット

実は、リーダーの皆さんに色々とお聞きしていると、突然、仕事終わりに部下に呼び出されて、人間関係の相談を受けたりということをしているんですよね。
それは、あくまでも、突発的な業務です。
もちろん、それによって、部下の不平・不満を聞き出すということをしている方もいらっしゃると思いますが、声の大きい人は、リーダーに相談しがちで、時間が取られがちになり、声の小さい人は、心の中には不平・不満が溜まっているが、言うことができないという、不平等な状況が出来上がっているわけです。
そうなると、不平・不満を、全然言わなかった人が、突然、辞めたいです…と言ってきて、その時には引き留めることも難しい状況になっていた、なんてことも起りえるんです。

1on1面談は、こうした課題も、下記のように解決することができます。
・全ての部下と平等に話をすることができるため、声が小さい方の声も拾うことができる。
 声が小さい方は、声が小さいだけで、心の中には、要望や課題、不平・不満はあります。
・部下から突然呼び出される回数が減る。少しだけ話を聞いて、残りは、ゆっくり、1on1面談の時に話を聞きますね、という形で誘導することができる。
 もちろん、突発的に対応しなければならないことであれば、その場で時間を取ります。

1on1面談を使いこなすリーダーが出てきたり、1on1面談が共通言語になってくると、組織やチームが非常に良い状態になるのかなという風に思ってます。
1on1面談を上手く使って下さっているリーダーの話を聞きますと、介護業界って、事務所にも色々な方が出入りしていますよね、例えば A さんに気になることがあるから、ちょっと伝えたいという場合、当然、みんながいる事務所では伝え辛いですし、別の部屋に来てもらってというのも、周りから、Aさん呼び出されたよ、なんだろうね…という噂話に繋がる可能性もあるのでやりづらかった。
そんな中で、1on1面談があることで、月に1回、全ての部下と平等に時間を持つことができるようになった。
部下の行動で、気になることがあり、その場では伝えなくてもいいことに関しては、メモに残しておき、1on1面談の時に話をするようにしているようです。

まとめ

1on1面談は、深い話がし辛い立ち話でもなく、ネガティブなイメージがついてしまう説教部屋行きでもなく、ごく当たり前の、月に1回の上司と部下の面談ですので、それを上手に活用していただくことで様々な課題を解決することができます。


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