男女とXジェンダーと私 プロローグ
私はgenderqueer (ジェンダークィア)…日本ではXジェンダーの方で認知されていることが多い性です。
それは一体何ぞや?
あなたは
男性ですか?
女性ですか?
トランスジェンダー、ゲイ、バイセクシャル、レズビアンの方でも答えられると思います。
ところが、genderqueer(以下X、Xジェンダー)は自身の性別が男なのか女なのか定まらない。
わからない。
どちらでもある。
どちらでもない。
どちらにもなる。
そういう性自認なのです。
Xジェンダーは本当に多岐にわたるので説明がとても難しいのです。
こんな時こそ大きな声で呼ぼう!
Wikipediaさーん!
というわけで(どういうわけだ)私はどちらなのかわからない。
どちらでもある。
男女というくくりの二次元論ではカテゴライズできない、三次元的な性と言うのが私個人としてはしっくりきています。
私はFtX (体は女性で性自認はX )です。
(逆の場合はMtX…体は男性で性自認はX)
その中でも基本中性の傾向が強いです。
そして、一人称は「私」です。
外見…服装は「自分に似合う物。自己演出に相応しいもの」
よって、こだわりが強く精一杯の見栄を張っています。
オシャレだと言われるのが当たり前でなければならない。
そのくらいこだわります。
それ程見栄を張るために努力しているのですから、「すずさんはいつもオシャレですね!」と言われると、すました笑顔で「ありがとう」と言いつつ、当然、凄く嬉しいです。
内心「そりゃそうや!」とドヤ顔です。
しかしその反面、自分にとって見栄を張る必要がない。と判断している時は化粧はおろか、外に出て人を不快にさせない最小限の努力しかしません。
家から出ない日は自分で見て笑うくらい酷いもので、上下の色やテクスチャー、自分に全く似合っていなくても、一番カッコ悪く見えようとも、その服のプリントの英単語や英文の意味がとんでもなく珍妙であろうとも、「着られればなんでも良い」季節感さえない始末。
有事が起きれば、まず着替えから始まるレベルです。
スタートで完全に出遅れます。
詰みます。
そんな、Xジェンダーの一人である、あまりにも多種多様すぎるXジェンダーの一事例として、私のことをこれから何回かにかけて書いていこうと思います。