大好きな映画「アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜」
About Time 2014年 イギリス映画
ある日、イギリスのコーンウォールに住む青年ティムは、父親に「うちの家系の男性は、過去にタイムトラベルができる能力がある」という驚きの事実を知らされます。
私は、タイムトラベルの物語が好きで「ある日どこかで」「恋はデジャブ」「ミッション:8ミニッツ」などのDVDが本棚に並んでいます。
この物語も想像通り「何か失敗したらその時に戻ってやり直す」を繰り返します。しかし、何度やってもどうにもならないこともあること、都合よく修整することで他に影響し、逆に望まない結果になる場合もあること、そして本当に幸せならば、そんな能力は必要ないことを知ります。
ティムはロンドンに出て働き始め、能力を駆使しながらも素敵な女性と出会い結婚します。しかし多忙で疲労困憊の日々が続き、父から教わったタイムトラベルを楽しむための秘訣「毎日をまったく同じようにもう1度過ごす」を実行します。
仕事や日常などで起こったすべての出来事は、自分の見方や考え方次第で良くも悪くもなること、上を向いて歩くことで見逃していた素晴らしいものを発見できることに気が付きます。実際、平凡でさえない日だと思った一日が、最高だと思えるまでに一変します。
この能力にはひとつのルールがあり、いつまでもどこまでも過去に遡ることはできません。ある「出来事」で時の流れに区切りができて、それ以上昔には戻れなくなります。その「出来事」を起こらないようにするのは可能なのですが、それでは未来に進めないため、どちらかを選択しなくてはなりません。どんな選択なのかここには書きませんが、思い残すことがないように、今できることを精一杯やっておくべきなのだと思い知ります。
思い出を心に刻み懐かしむことは大切ですが、いつまでも過去にすがって生きていくのも良いとは思えません。この映画のラストシーンでは、何気ない日常の場面に幸せがあふれていて「前を向いて笑顔で自分の人生を楽しもう」というメッセージを強く感じました。
※最初の写真はロンドンで撮影したものですが、映画とは関係ありません。