一年前との比較
今年も長いようで短い夏休みに入った。
この歳になっても1ヶ月以上の休みがあるのはいい。
給料面で少々寂しくはなるが、それを引き換えにしてもこの時間はかなり重要な時間だ。
毎年演劇の公演があり舞台に立っている。だが去年は一昨年に色々やりすぎた反動でゆったり過ごしていた気がする。
Googleフォトを見て振り返ってみたところ、友人とBBQをしたり、結婚式への参列、旅行、大学院関係のこと、実家への帰省、11月公演の稽古、インプロWSへの参加etc…
といった感じの夏だったようだ。
だいぶ悠々自適に過ごしていたようだ。
今年の前半は8月10日の舞台本番までほぼほぼ稽古。
7月中に限っては、夜は友人、知人、同僚、マッチングしている相手との予定などでほぼ夜の予定も入っている。宇多田ヒカルのライブもある。レッスン、案件も入れるとなると案外やることがある。
後半は帰省し、家族で旅行に行く。お盆明けの週のみ今は1週間予定がない。最終週は研修やら勤務やら健康診断やらで休みがない。研修のプランニングもしなければならない。
こんなに予定たくさんのはずじゃなかったんだが、と思う今。読みたい本もろくに読めやしないじゃないか、とも思ったり。自分で選んでることなんだよなと自戒。
しかし去年とは違う夏になりそうだ。
夢物語だが、舞台関係で進展があった場合、今の仕事の仕方は続けられない。その時、どの道を選択するか。こころに耳を傾けつつ。
レッスンに関しても駆け上がるいいタイミング。行けるところまで一気にここでと思う。受けれる案件の幅も広がっているしと。
さてさて、先を見た次は「今」に視点を移すこと。
舞台の台本を読もう。
と言ってすぐ回想なのだが、昨日は約1ヶ月ぶりの稽古参加だったのだ。だが、いきなり頭から最後までの通しでびっくりした。しかしここは自分の真面目さが強みとして出た。もちろんのこと台本は覚え、読み込み、調べ物もしてイメージを作り、一人で台詞の練習も重ねていたため、通しでは詰まることもなく、全セリフを変な間も作ることなくプラン通りに発し演技切ることができた。演出からもらっていたオーダーにも現時点での合格点はもらえたのではないかと思う。「ピースがはまった気がする」「イメージした通りの役だ」と言ってもらったのは嬉しいことだった。演出のオーダーと役柄的にというのが大きいと思うが、「声」がいいと色々な人に言ってもらえる。丹田発声は大学の頃から練習で繰り返してきたし、これまでの舞台の稽古のたびに一人でも意識して積み重ねてきていたのでそのおかげだと思う。あと、多分野球をやっていたからというのもある気がする。「腹から声出せ」と毎日のように言われ、低い声が通るからとかなり落としたところからの声の出し方を身につけていたのだと思う。思い返せば声量には常に自信があったかも知れない。逆にCPの教授には声の大きさがマイナスになると言われたことがある。柔らかく温かみのある声、というものを意識し出したのはそれからである。
昨日の話に戻る。舞台メンバーにも久々に会えて嬉しかったし、名前を呼んでもらえたりしたのも嬉しかった。みんなの演技もかなりレベル上がってて負けたくないと思った。楽しくて、本番が楽しみすぎてにまにました。しかしながら苦労もあったようで少し心配になった。今の現場、俯瞰すると中堅層が自分しかおらず、ベテランと若手にはっきり分かれる。中間的立場はいつものこと。「いい時間を」。そのためにできることを演技稽古以外の時間でと思う。
さて、好きな音楽を聴こう。好きな香水を少し寝具に振りかけよう。これはALTの先生から教えてもらった使い方だ。雨の音が心地よい。換気扇の音がノイジーだから消そう。部屋の電気を落とす。キッチンの淡いオレンジ色の電球が灯す灯りが自分には心地よい。
至福の時間。