福岡太宰府観世音寺見仏記 - 1月5日の出来事 - 仏像を見ることについて
福岡に行った。目的な、再結成したナンバーガールを見ること。
航空便の都合で、朝到着し(早朝便やで)、とりあえず友人と太宰府天満宮と観世音寺に行った。
寺社仏閣が好きな自分にとって、観世音寺、ずーっと行きたかったお寺で、みうらじゅんさん、いとうせいこうさんの見仏記で巨大な重要文化財の仏像達を見てみたかった。
大きな仏像ってとても説得力がある。奈良の大仏もそうだし、唐招提寺の3尊もそう。
ここでは、馬頭観世音菩薩立像、聖観音、阿弥陀如来、不空羂索観音などの巨大な仏像が宝蔵に収められている。
そういえば仏像に興味を持ったきっかけってなんだったんだろう。
今や、御朱印ブームとかで老若男女、お寺や神社を回る方が多いけれど、僕の場合は、実家が元々宮大工だということもあり、
幼少期から、祖父に色々なお寺に連れて行ってもらっていた。
でも、その時は背景も知らなければ、基礎の基礎もわからないので、ただ、見ているだけだった。
きっかけは奈良の東大寺。三月堂というお堂にキラ星のごとくスター仏像が並んでいる。
とにかく「かっこいい」という理由から見はじめて、波形を知れば知るほど、夢中になった。
お堂の中の空気って素敵なんですよ、考え事をするにはもってこいで、三月堂なんて最大3時間くらい眺めていたこともある。
僕にとって信仰の難しい話もあるけれど、仏像達と目を合わせて時間を過ごすうちに、自分に語りかけられているような気がしてくる。
そして、今の自分について考えるきっかけを与えてくれる。
だから、片っ端からいて回っている。
太宰府の空は、広かった。
澄んだ空気と共に、どこまでも続いていそうな空。
そして静寂な境内。
仏像はお堂で見るからこそ、説得力がある。
それってきっと、場所の持つ歴史と空気と、お寺を守っている人たちの願いがクロスしたバランスがそうさせているんだろうなと思っている。
そして、彼らの生活や跡地から在りし日の出来事を想像していく。
これからも通うんだろうな。
ちなみにナンバーガール、アクシデントで見ることができなかったんですけど 笑。
僕にとって、太宰府の街から過去の風景を想像することは、かけないのない時間になった。