そこには体温があるから-クリスマスにレコードを買いに大好きなお店まで原宿に行っただけの話
こんばんは。2000年ってもう19年前なんだって驚いています。
びっくりしますね。日韓W杯が昨日のようですよ。
メリークリスマス。とでも言いたかったんですけど、もう12/26になってしまいました。うっかり更新を忘れていた免許証の手続きに、とても行きづらい場所に点在する免許センターという場所。
起きたらそこに行かなければなりません。憂鬱です。
いきなり憂鬱だなんて申し訳ないんですけど、とにかく面倒なんです。
納品終えたので、寄席に行きたかったし、なんなら映画見たいし、覆麺の限定食べたかったんですけど、明日更新に行かないとお正月、ドライブできないんです。それって、やばいじゃないですか。無免許はダメです。でも、更新を忘れていた自分がもっとダメでした。
そんなダメダメ言っていたら、自己肯定感の低さから心をどうにかしてしまいそうなので(ならないんですけど)高めに設定していきたいと思います師走。
さて、クリスマス当日。20時前くらいですかね。帰宅しまして、軽く片付けとかをしていて、音楽でも聴きますか。と、山下達郎のベストアルバムを何気なしにステレオで流してみました。「今日くらいは許されんだろ」と、案外大音量です。
Ride On Timeなんと気持ちよく歌い上げる達郎先生。めっちゃ音良かったんですよ。このレコード。びっくりするくらいの柔らかく解像度の高い音で、流石毎週レギュラーのサンデーソングブックでは自分の流す曲をわざわざラジオ用にリマスタリングして持ち込む先生のお力を見せつけられた次第なんですけど、ふと思ったんですよね。
「今、令和じゃね?」と。
なんか、そう感じてしまった瞬間に、ふとした、大した理由でもなんでもないんですけど、「新譜買いに行かないとマズい。」「今、この瞬間に浸っている場合ではない。」と思い込んでしまいまして。
なんだかなぁと思いながら千代田線に乗って、原宿。つまりは明治神宮前に向かったんですよ。いつもの大好きBig Loveに行こうかなと。クリスマスですし何かね、プレゼント的な物としてのレコードでも買いましょうと。
まぁ、プレゼントとは理由をつけているだけで、いつものことではございまして、日本全国酒飲み音頭並みに単に「欲しい理由」をつけているだけなんですよね。なくても買いますけど。
それで、もう無心。無の境地で原宿まで行ったんですよ。
そこで電車を降りて気がつきました。千代田線の地下から、エスカレーターで地上に上がっていくと徐々に見えてくるイルミネーション。
そう、今日、クリスマスだったんですよ。
「地獄じゃん」とか考えてしまった何か心が汚れているなぁと思いつつ。「じゃあレコード買おう。」とまた理由づけをして、Big Loveに下を向きながら向かったんですね。
それでレコード、買ったんですね。
僕はこのお店が大好きです。別にレコードを買いたいだけではなく、皆さんとお話したいし、居場所がなんとなくゆるくある感じも心地いいし、自宅、職場以外の第3の場所にめちゃくちゃ好きなものがある。と。
別にレコード買わなくても寄れるけど、なんとなく立ち寄ったらイケてるものに出会える場所ってなかなかない時代なので、素敵じゃないですか。
こんな感じです。「何か最新のアンダーグラウンドな音楽に興味がおありなんですね。」と言ってほしいかのような内容。
別に褒められたくもないんですけど、好きなので。買ってしまいましたねぇ。買ってしまった。
さぁ、紹介です。ザーッと行きます。
インディロック最高じゃね?と思わせるPynch / Disco Lights。南ロンドンの新人バンドの1st 7インチシングルです。お手本みたいなバンドやね。
Disco Lightsというタイトルも素敵ですよ。ライブ動画もアップされていたので。
いいですね。続けてほしいですね。アルバム早く聴いてみたいですね。
EMILY YACINA / REMEMBER THE SILVER
びっくりするくらい良い。今年の増田、ベストアルバムは天才君の(SANDY)ALEX Gなんですけど
彼のアルバムに参加している女性シンガーソングライターです。
自主制作盤らしい・・・のですが、恐ろしくいいのですよ。年の瀬最後に発見された感が強くてですね。いいんですね。彩るー。
SORRY / STARSTRUC&EALOUS GUY
ロンドンのネクストスター、SorryのBIg Loveオリジナル日本盤7インチ。アルバムは来春ですが出てくるシングル全てがナウなロンドナーインディロックなのですよ。
まぁ、間違いなくスターになると思われるので(セリーヌのエディが目をつけたから。わかりやすくいうと)、アルバムと来日を楽しみに待ちましょう。
TREEBOY & ARC /CONCEPT
はい。かっこいいー。イギリスはリーズのバンドの2ndシングルなのですが。正しきポストパンク。しっかし、この野外ライブ、めっちゃ客がいないwww
来日してほしいけど、しないと思うので、見に行くしかないのかなと思いました。
JORGE ELBRECHT /GLOSS COMA
ゴス!!!!!
WILD NOTHING、JAPANESE BREAKFAST、TAMARYN、GANG GANG DANCEそしてSKY FERREIRA次作(らしい)を手がけるプロデューサーによる自主制作アルバム。暗いんですけど、ロマンティックですよ。
MODERNS
東京のアーティストANNAによるzine。彼女が全て手作り&インタビューもこなして作る1冊の重み。こういう体温が感じられるメディアはとても好きですね。
僕は、1999年から2003年まで大学生でした。その時はまだブロードバンド、snsは存在していなくて、見たければ現場に行くか、連絡するか、会いに行く。だったのですが、卒業研究のテーマが、「人の自発性」だったのですね。つまり、能動的に動いてガシガシ自分のやりたいことを開拓していく。と。
今ではTwitterやらこのnoteなんかもですが、自分の生活を可視化させてきっかけを発信するなんてやりやすくなった判明、テンプレートや成功事例に苛まれて、「それ?本当に楽しんでる?無理していない?」という光景、見ていてキツイ。
で、当時の教授が「なんで人は能動的に行動しなくなったの?」という理由を、「遊び方の変化」から探ろうとワークショップしたりたくさん研究しまして。
結果、かなりマニュアルが用意されている遊びが増えたから、受動的にさえいればいくらでも遊べてしまうから。だったんですね。
なので、「作りたい。作ってみよう。」の気持ちの価値ってものすごく高いし、それを買いにある場所まで行きたくなる。そんな場所があるって、とても素晴らしいことだと思うのです。
先のsnsの話題に戻りますけど、「誰かに褒められたいからやる」なんて、受け手、楽しくないから。
楽しんでる姿を見たら、勝手に楽しいですから。
なので、このzineは手に取ってみて欲しいのですよ。体温があるから。
12/27に待望の新曲がリリースされました。
とまぁ、買い物をしました。
いつまでも残って欲しい、応援したい場所です。
明日は免許更新しますよ!髪も切りますよ!
ちなみに、音楽好きになったきっかけをよく聞かれます。
こんな人生でした。
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▼お知らせ
2020年10月28日より、zine「サテツマガジン」を発刊します。
「直感で思ったことを文章と写真、デザインで綴る」1冊です。
この本に登場する人たちは、本来出会うことも、並ぶこともないかもしれない、立場も、生活圏も、年代も全く異なる人たちです。
皆さんの「ただの日常」「気持ち」をストレートにランダムに並べることで、読み手に生活の選択肢を広げるきっかけを送りたいと思っています。
バラバラな人たちが1冊の本に、デザインされて並ぶ。
そんな磁石に色々な気持ちが砂鉄のようにくっついていくことがタイトルの由縁です。
●製本されたzine
西日暮里駅に隣接する、西日暮里BOOKAPARTMENTの「サテツマガジン編集室」にて販売します
●Kindle
上記Amazonでのリンク先で購入することが可能です