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ごっこ遊び


昔から、「自分じゃない何者かになる」想像をすることが好きだった。
いわゆる「ごっこ遊び」。

幼稚園から小学生の頃は、ヒーロー戦隊になりきって、幼なじみたちと遊んでいた。
今日は自分がヒーローで、今日は自分はナンバーツー、いわゆるブルーで、明日は敵役。

その後、中学生になってから、サッカーを始めたら、左サイドバックをしていた自分は、憧れの日本代表選手になったつもりで部活に精を出し、
残念ながら試合中の怪我でサッカーを辞めてから、バンドを始めた。

その時は、ステージの上で憧れのロックスターになりきる。

いつも、そんな目標としたい誰かになりきることによって、僕は、目指すべき姿を妄想し、どうやったらそうなれるのかばかりを考えていた。

一歩間違えれれ、妄想癖のように捉えられるのかもしれないけれど、いつか、口に出してなりたいと言っていた存在の中にあるスキルを自然と
手に入れつつあることがわった。

クオリティの問題ではなく、それは大人になってから気がついたこと。
イメージは最大化することが大切だと言うこと。

どこまで考えて、行動するかの中で、大切なことは、一番上のイメージから落とし込んでいくことだった。
そこから、実際に作ったり、考えることのアウトプットに向かって自分の中で納得させていく。

なぜって?

そうしないと、ボトムアップからだと、どうやっても、やるべきこと以上のものができないからだと気がついてしまったから。

だから、どうしたら想像力を一番高められるかを考えることにした。

ある日、仕事で大師匠に怒られた。

「お前、最近つなんねーよ」と。

その時は、単純に、クオリティが不足しているだけかと思った。
だから僕は、出来上がったデザインを、ブラッシュアップすることにした。

再提出。だめ。

理由は教えてくれなかった。

自分なりに考えて振り返ってみると、そこに突きつけられた現実は、「与えられたものしかしていない」と言う視点の解像度の低さだった。

だから、一番高いところまで想像して、例え小さなバナーでも、作るべき理由まで納得させていくことにした。

結果、自然と平均点を上げていくことができた。

そこでは僕はありもしない「天才ディレクター」になりきることにした。

思い込んで、周りに話すことで自然とその立場にならなければいけない。

少し調子に乗っているくらいがちょどいい。

そんなことを久しぶりにDJをする前夜に考えてみたりした。

なりたいことああれば、一番目標とするものまでの工程を考えて、考え抜いて落とし込めばいい。

いわゆる、それも1つの大人のごっこ遊びだと思った。

ああ、DJが楽しみだ。

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増田ダイスケ
新しいzine作るか、旅行行きます。