RADIOHEADがリマスターって何さ。と静かに教えてくれた件。

Radiohead/OKNOTOK

Radioheadの1997年作、OK Computer。

もう、発売から20年なんですね・・・。



そんなアルバムのオリジナルテープからのリマスター&初音源化「Lift」を含むとても危険な1枚がリリースされました。

当時、ブリットポップが終わりに差し掛かる頃、絶妙にリアルタイムではない僕は、「なんかRadioheadと言うバンドがすごいらしい・・・」と言う風の噂を聞き付け、このアルバムを近所のショッピングセンターのCD売り場で購入したのですが、微妙によくわからなかった 笑。

なんか、oasisやblurで勝手知っていたいわゆるUKロックと言うものとは明らかに異質で、暗くて、ドローンとしていて。

しばらくして、いろいろな音楽に触れ、クラブミュージックも聴き始めたあたりから、これは何かすごかったのではないか・・・と思い始め、1989年のストーンローゼズからその後のクリエイション関連、さらにリアルタイムまでかの地のバンドを聴き漁ったのち再度リピート。

そうしたら、ナイジェルゴッドリッジと作り上げたこの作品の異質さ、すごさがますます伝わってきました。

一度、壊したんですね。全てを。そして、パーツを再構築していて。

そして、彼らはKid A以降のエレクトロニカ路線へと舵を切るわけですが、いわゆるRadiohead的なロックアルバムのフォーマットとしては、最後に大きな落とし前をつけていたような気がして・・・。

で、聴いてはいたものの特に熱狂的なファンでもない僕は新譜が出ればまずは聴いてみて、来日すればステージを見てみて。
なんか、ロックバンドの形が何か違うことを表現していく過程は見逃さずにはいられなかったのです。

さすがに2017年、もういいだろうと思っていた矢先のリリース。

行きつけのレコードショップでいつものように新譜を買い漁っていたのですが「買わないの?買わないの?」と言う店員さんの後押しもあり、追加購入。

で、夜中にもかかわらず大きめの音で聴いてみました。

正直・・・戦慄でした。

リアルタイムの空気を出したいDJをしている都合上、なんかこれに今熱狂して20年戻るのはどうなのかな。と、亡霊のような感じで構えていたのですが、細かいレベルの音まで明らかに違う。
そして、スピーカーからので音が恐ろしく良く、身体中に迫ってくるのです。

新譜としても捉えていないし、時代でもないと思います。

でも、これは音楽として「聴いてよかったなー」と正直に思いました。

恐ろしく音の良い、恐ろしく完成度の高い1枚のロックバンドのアルバムです。

確かにこの音が出てからというものの、それ以前とは何か違う感じの空気感は十分に理解していました。

怪物だと思います。

リマスター音源をDLやストリーミングで聴く意味は正直ないと考えていますし、これをイヤホンで聴く気にもなりません。

スピーカーから、できるだけ大きな音でCDかアナログのフィジカルで浴びるものでした。

これ・・・買っていい案件だと思います 笑。

ちなみに発売から2日経過しましたがアナログはなんかほぼ売り切れてきているみたいです。

まいりました。とても今っぽいDJを来週末から連続であるのですが・・・いい音質で大きな音で聴きたい 笑。
どうしようと迷う雨の日曜日でした。

なんかエモーショナルな感じですいません 笑。
静かに熱狂しています。

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増田ダイスケ
新しいzine作るか、旅行行きます。

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