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Youは何しにB2へ?~東地区編~
今オフにB2へ移籍した選手の中から数名を勝手にピックアップして紹介する「Youは何しにB2へ?」。
本当の意味で「B2に何をしにきたのか?」を探るわけではなく、他のB2クラブのブースターから「なんでB2に来たんだよ…」と恨まれそうな選手を紹介する企画です。
2021-22シーズンでいえば、FE名古屋の笹山貴哉選手や仙台89ersのジャスティン・バーレル選手、熊本ヴォルターズのLJ・ピーク選手とジョーダン・ハミルトン選手などがその代表格でしたが、今季ははたしてどんなYouに出会えるのか?
今回は東地区編です。
注)当然ながら似たような名前のTV番組とは何の関係もございません。
◉アレックス・デイビス(青森)
最初のYouは、青森ワッツの救世主となるためにB1秋田ノーザンハピネッツから移籍してきたアレックス・デイビス選手。
秋田ではインサイドの要として活躍し、昨季はチームを初のチャンピオンシップ出場に導きました。昨オフに秋田と複数年契約を結んでいたため、2022-23シーズンもそのまま秋田でプレーするのかと思いきや、今オフにクラブオプションにより契約解除となり、晴れてB2に降臨することになりました。
移籍先の青森は昨季B2の最下位に沈んだクラブなので目下のノルマはB2残留ということになりそうですが、デイビス選手の他にもB1から多くの選手を獲得しており、新たに就任した高原純平HCの目指すバスケットに獲得した選手たちが上手くハマればB2プレーオフ進出やそれ以上の成績も夢ではありません。
秋田ではさらなる飛躍を目指すクラブの割を食う形になったデイビス選手でしたが、2季連続でB1のブロック王に輝いた実力は伊達ではなく、B2ではさらなる脅威となって他チームの前に立ちはだかりそうです。
一方、オフェンスについては決して引き出しが多い選手ではないですが、抜群の身体能力を生かしたアリウープをはじめ、味方の動きに合わせるプレーからの得点力は申し分ありません。
このあたりは、B1京都から移籍してきた會田圭佑選手などのガード陣が彼をうまく生かすことができるかどうかにかかっているでしょう。
今季の青森ワッツの逆襲が楽しみです。
◉チョン・ギボム(福島)
続いてのYouは、韓国のKBLから福島ファイヤーボンズに移籍してきたチョン・ギボム選手。
188cmのPGで、2019-20シーズンにはKBLのアシストランキングで4位に入賞しています。兵役の関係で2020-21シーズンは出場なしとなり、兵役明けの2021-22シーズンは成績を落としましたが、ハイライト映像を見ていてもポテンシャルの高さは間違いなさそうです。
そんな選手がなぜB2に来たのかというと、実はギボム選手は2022年1月に飲酒運転をしてしまい、韓国では引退した状態となっています。このためKBLではプレーすることができず、B2で再起を図ることになりました。
KBLとBリーグの違い、特にPGというポジションでは言葉の壁の影響も大きいでしょうが、うまく適応できれば、B1京都に移籍した水野幹太選手の穴を補って余りある活躍も期待できると思います。
他にもジョシュ・ハレルソン選手やグレゴリー・エチェニケ選手など「Youは何しにB2へ?」と言われそうな選手を多数獲得した今季の福島。悲願のB1昇格への鍵を握っているのは、意外とギボム選手なのかもしれません。
◉ジガ・ディメッツ(西宮)
3人目のYouは、西宮ストークスに加入したジガ・ディメッツ選手。
NBAで活躍しているルカ・ドンチッチ選手やゴラン・ドラギッチ選手らとともにスロベニア代表としてオリンピックに出場し、4位入賞に貢献した選手です。
元々、西宮はB1北海道のダニエル・ミラー選手と契約合意していましたが、そのミラー選手から現役引退の申し出があり、その後釜としてディメッツ選手を迎えることになりました。
プレースタイルはまさにインサイドのハードワーカーといった感じで、その強みを引き出すことができれば大活躍は間違いないでしょう。
ミラー選手の役割だったはずのフィジカルコンタクトをいとわないタフなディフェンスにも期待できそうです。
一方で、ドンチッチ選手やドラギッチ選手のような優れたハンドラーがいない状況でどれだけ活躍できるかは未知数でもあります。
その点では、西宮のハンドラーの選手たちの実力が試されるシーズンになりますし、ディメッツ選手自身としても対応力が試されるシーズンになりそうです。
国際試合の実績では「なんでB2に?」の筆頭ともいえる選手ですが、果たしてその実力を存分に発揮することができるのか、要注目です。
【番外】安齋竜三(越谷)
選手ではありませんが、安齋竜三さんの越谷アルファーズのアドバイザー就任も「Youは何しにB2へ?」というべき案件でした。
B1を制して最優秀ヘッドコーチ賞も受賞したHCの次の行き先には誰もが注目していましたが、選手時代の古巣とはいえまさかB2に来るとは…
アドバイザーという立場ながら練習や試合には全て帯同する予定とのことで、チームに与える影響は小さくないでしょう。
東島奨HCに代わって実質的な指揮を取る桜木ジェイアールSVC(スーパーバイジングコーチ)との関係性にも注目です。
まとめ
今回紹介した以外にも、コービー・パラス選手(A千葉)やジャスティン・ハーパー選手(越谷)、レジナルド・ベクトン選手(東京Z)など「Youは何しにB2へ?」な選手が多い今季のB2東地区。
いったいどこが抜け出すのか?そして今季から復活する降格の行方は?開幕が楽しみです。
(西地区編へ続く)
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