言霊で自分の気持ちが分かった話と、免許取得について

「死ぬまでにやりたいこと100」を書こうと心の中を振り返ったとき、急に「私は自分だけではどこにも行けないんだな」とはっきり思ってしまった。コロナ禍で閉塞感がある中だったことも関係していると思う。

実家は出たが、自活した経験がない

思えば、実家から出たかった癖に、必死にお金を稼ぐでもなく、ダラダラと仕事をしていた。当時の彼氏（現夫氏）の一人暮らしの家に転がり込んで、同棲もどきをしていたこともある。そのまま結婚をして、今度こそ本当に実家を出た。夫氏のほうが私の倍近く稼いでいるので、稼ぎで比重をかけた共有財布での生活費管理をしており、実際のところほとんど金銭的に負担なく、実家から別世帯に移行をしてしまった形だ。
特に今不満がある訳ではないし、なんなら大好きだし、当面離婚の心配はない（と思う）。とすると、私は一生自分だけの足で立って自立した生活をすることがないかもしれない。
夫氏に申し訳ないとか、焦るとかもあるけど、「全然苦労を知らないで、自分そんな人生イージーモードって勘違いしてて良いの？自分1人の面倒も見たことないのになめてんの？」というのが正直な気持ち。ただ、重ねて言っておくと別れたいわけじゃないし、出来れば毎日会いたい（一緒にいたい）と思っている。（余談だけど、以前夫氏が1週間強アメリカに出張したとき、ろくに連絡取れないし距離的に何かあっても分からないし、私は飛行機怖い人間だしで、ご飯が喉を通らなくなり3kg痩せた。離れてプチ一人暮らしをするのは、死が近い）

免許を取りたい気持ちに気づいた

「100」を書く直前、上のような解決しなそうなことを悶々と考えていたら、夫氏との雑談のなかでポロッと「私免許取りたいんだよね」と言ってしまった。そんなことを言った自分にびっくりした。そこまで自分が免許にこだわっていたことに全く気づいていなかった。
都内近郊に住んでいて移動に困ったことはないし、旅行のときには同行する誰かに乗せてもらっていたので、実際車に乗れないこと自体に不便はなかった。

もっとびっくりしたのは、それを聞いた夫氏が満面の、新婚旅行振りじゃないかと思うほど本当に満面の笑みだったこと。とても嬉しそうに「免許取ればいいじゃん！良いと思う！」と言ったこと。
自分の発言にびっくり中の私は、まだ覚悟が決まっていなくて、確か「そうだね…教習所？調べなきゃね…。」とか、上の空だったと思う。

そして私は、「100」の最初に免許取得を書いた

書きだしてみると、免許を取ったらやりたいこと・行きたいところはたくさんあった。数えてないけど、4-5個？は車関連が入ってきたと思う。

（時間がある人は、数えてみてくれたら嬉しい）
https://note.com/ca_ur/n/n4dce0c4e439c

腰が重い私はそれから、近くの教習所の情報を比較しては「〇〇は先生が優しいらしいんだけど、▲▲は近くて通いやすいらしい！」とか「え、でも教習所って普通に高いよね!?ええええどうしようううう」とか、夫氏を捕まえては1人で延々しゃべり続けていた。
それを夫氏は、ずっとニコニコと見守ってくれていた。後から聞いたら「新しいチャレンジの話をしているのが楽しそうで嬉しかった」だそうだ。ここがもし服屋の試着室前だったとしても、本当にベストの対応だったと思う。私は、自分が自分の決断に納得できるように、ただウダウダと時間をかけているだけだったのだから。

何事も時間がかかる私

本当に本当に腰が重い私は、何と2か月近くもそんな状態でウダウダしていた。いよいよ覚悟を決めた（というか、自分の気持ちを直視せざるを得なくなった）のは、夫氏と言霊のおかげだと思っている。

きっかけは、友人夫婦と夫氏との外食だった。久しぶりに会って、お互い一通りの近況報告が済んだところで、（私にとっては）爆弾発言をした。
「さゆがね、今度免許取るんだって！」
もちろん、ニコニコ笑顔だ。私は笑顔が凍った。この間も書いたけど、興味があることを、しかもやると決まっていないことを他人に話すことに、私は本当に免疫がない。
だけど友人は「そうなんだー！いいじゃん」と軽い返事。そこでやっと、「私にとっての人生の重大事でも、端からみれば些事」ということに気づき、何とか笑顔で話を続ける。
「……そうなんだよね。コロナでずっと家にいて、自分１人でふらっと海にでもドライブ行けたらいいのにって思ったし、自力で遠くまで行ってみるのって楽しそうだなって思って。あと、春までに◎◎に行けたらいいなとか、あと……」
スラスラと話しながら、頭の片隅でああ私は本当はこんなことを考えていたのか、と思った。そして、白旗を上げた。ウダウダ悩んでいたけど、自分はこんなにやりたいじゃないか。

１人暮らしの代わりに

全くの自活をするのは、子供も望んでいる今難しいけど、自分の運転でどこまでもどこまでも行くことが出来たら、何かが変わる気がする。「自分のことは自分でできる」という自信になる気がする。そういえば、ハチクロの竹本くんとか、凪のお暇の凪ちゃんも、（2人とも自転車だけど）同じようなことをしていた気がする。漫画と同じというのは照れ臭い気がするけど、これが私の心からの欲なので、しょうがない。

そんなこんなで

「100」を書き上げたのが9月。ウダウダしていたが、ようやく今月初めに共教習所に入校した。小学生のようだけど、入校前日はほとんど寝れなかった。ウダウダしてたのがアホらしくなるくらい、毎日わくわくしている。かなり久しぶりに座学を受けて、〇×のある勉強をしていることが楽しい。運転ももちろん楽しい。何だか自律神経がバグっていて、入校のときだけじゃなくて今も毎日わくわくしすぎて眠りが浅い。

年内くらいに仮免取って、2月までに本免取りたい。夫氏に隣に座ってもらってしばらく練習して、初夏にはドライブに行きたい。

目下の目標は、教習所に気を取られすぎて仕事がおろそかになっているのと、寝れなくて睡眠時間が減っている問題とのバランスを取ること。私という乗り物、不器用すぎで不便！！