思いもよらぬ方向に
ピンクが嫌いで選ばなかった色だったのに
ある日同級生が
アクリル絵の具で
ショッキングピンクの大きな花びらを
画面いっぱいに描いていたその作品に衝撃を受け、
ピンクって使い方によっては
こんなにインパクトのある
素敵な作品に仕上がるんだ‼︎と。
暫く眠っていた布を、
はぎ合わせて生まれ変わったスカート。
一枚ではなかなか手に取らない色味の布も、
こうして合わせることによって生まれ変わり、
引き立ててもらったり引き立てたり。
あ…あの当時気に入って手に入れたんだよなぁ。と、
懐かしさと、
ずっと仕舞ってあって形に出来なかった申し訳なさと、
やっぱりあの時選んだものは
こうしてまた息を吹き返すのだな。という自負と、
色んな思いが交錯して、
一枚に仕上がる。
この作業がとても楽しくて。
感覚で繋げていくこの布合わせ。
ちょっとどの方向に進むのか悩んだ時もあったけれど、
そう思うより今を、
今のこの時を見つめながら
大事に過ごしたい。
私の中にある
決して軽く扱いたくない思いだけはしっかりと
持ったまま。
そんな気持ちが湧いてきた。