己を知り、常識を疑い、行動を変えよ!
「野村克也さん逝く…」
今朝の訃報に驚いた。
数々の記録、タイトル、名言、そして選手を残したあの野村監督が亡くなった。
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稀代の野球人であった。
選手時代はもちろん、監督として多くの名選手を輩出したその功績はあえて語る必要もない。
「人を残してこそ一流。」
まさに野村克也という人間は数多くの人を残してきた。
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自分などが大変おこがましいことを重々承知の上で、今日は小学生から高校まで野球一筋にやってきた人間として追悼の意を込めてひと言書いておきたい。
僕はこれまで野村監督の多くの言葉に励ませれ、また気づかされてきた。
「考えること」は才能のない人間の最大の武器である
野村監督は現役時代から常に「どうしたらもっと良くなる?」
と考え続けきた人だ。
ID野球、野村スコープ、その功績は非常に多岐に渡るが、中でも野村再生工場と呼ばれたその指導法はスポーツ界を問わず、多くの業界に影響を与えたと言っていいだろう。
他球団から自由契約、つまり「クビ」を宣告された人間を鍛え直し、適材適所で再び輝ける場を与える。
その手腕はまさに野村克也ならではであった。
「考える」という行為が己を知る第一歩になる
己の無知無学を自覚せよ。
考えることは結果として大切な「謙虚さ」「素直さ」をも養ってくれる。
たくさんのことを知らないと、無知は自覚できない。
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僕は現役時代から何をやっても器用貧乏に終わり、秀でた成績を収めることができなかった。
だか、野村監督の「組織にとってつなぎ役の存在は不可欠である」という言葉に本当に救われた。
誰もがエースで4番になれるわけではない。
むしろつなぎ役である2番バッターがきっちり仕事をすることで得点する確率が高くなる。
縁の下の存在であったとしても、責任をまっとうすれば正当な評価を得られる。
それは主役だろうと脇役だろうと関係ない。
どちらが欠けても組織は機能しない。
これはあらゆる組織に共通する真理である。
「自分にしかない光るものを見つけ、それに磨きをかければ良い。必ず活躍の場は見つかる。」
これらの教訓は僕の心に今も深く刻まれている。
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今後二度とこのような名選手、名監督は現れないだろう。
教え子と呼ばれる方々には野村監督の分までこれからもがんばっていただきたいと思う。
天国でぼやきながら微笑むノムさんの表情が浮かんでくる。
心からご冥福をお祈りします。
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