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クリエイターという響きに憧れて

「クリエイター」とは?

創造者、創作者の総称


「自分の持っている力をアウトプットして、それを仕事にできるプロの姿」

ともある。


…カッコいい!

なんか「自分の才能と実力だけで生きてます」感がたまらなくクールではないか!

これまでずっとそう思ってきました。

そして自分もそっち側の人間になりたい!と。

かくいう僕の仕事も飲食業なので、一般的にはもしかしたらそっち系の仕事といえるかもしれません。

ですが、実際ははそんなことないんですよねー。

実は大半の店の料理は、その修行先のレシピがベースになっていて、そこの親方ももちろんかつてどこかで習ってきたものを自分の味としてアレンジしながら提供しているわけです。

特に和食なんかの調理法は、100年以上経った今も当たり前のように使っていたりしますしね。

つまりどこの料理屋もほぼ誰かのパクりということです(笑)
※ もちろん、オリジナルが全く存在しないというわけではありませんが…

時々自分でも、「これは斬新だ!」とアイデアが思いつくことがあっても、よくよく調べてみるとそのほとんどが自分よりも先に誰かが思いついていたり、やってみたもののボツになって浸透しなかったものだったりします。

この時代、堀江さんじゃありませんが、食材や技術はスマホひとつでなんでも手に入りますからね。

やはりオリジナルと言いつつも結局は「これまでのものに何かしらのアレンジを加えたもの」が大半なわけです。


じゃあ料理屋にはクリエイターではないの?
というと、そうでもない気もします。

先程の定義からすると、自分の経験とスキルで生活してれば皆クリエイターなのですから、我々の大半も皆さんクリエイターといえます。


でもなぁ〜、もうちょっとカッコいい感じのことしたいんだよなぁ…

って、思ってしまうんですよね。

まぁ僕の場合、響きや体裁に一喜一憂している時点でもはや理想のクリエイターではありませんが(笑)


目指すべき姿は「ひとつのことに没頭してる自分」です。

先日見つけた島田紳助さんの「夢中」という言葉がまさにそれでした。

夢が叶う人はわずかです。
でも、叶った瞬間は、実は夢が消えてしまう瞬間なのです。
ですから本当は、夢に向かってトライしている時が一番幸せな時間です。
夢中という言葉が好きです。字の如く夢の中です。
何かに夢中になっている時、人は夢の中にいるのです。

いいですよね。

こんな風に幸せだと思える時間を過ごすことがクリエイターとしての生き方なのでしょうね。

「この仕事って割に合わないよなぁ〜」とか思いつつもがむしゃらにやってみると大抵「やってよかったな」と思えたりするものです。

これまでもそういった給料やバイト代なしの仕事も数え切れないくらいしてきました。

そしてそのほとんどはお金以上の知識や経験となって今に至ります。

案外仕事ってそんなものなんですよね。

若い方にはお金<〇〇と思える仕事に出会ったなら迷わず手を上げてもらいたいものです。

「クリエイターとは夢中になって仕事をしている人」だとしたら…

もしかしたら僕も少しはそのラインを越えているかもしれない。

最近はそんな風に思ったりする時もあります。

もちろんイメージする「クリエイティブ」や「夢」とは程遠いかもしれませんが、それなりに楽しさや満足感を感じながら仕事ができていますので。

そしてなによりも同業者の仲間にも恵まれています。

なんでも話し合えていつも酒を酌み交わす。
そんな仲間が僕にはいます。

今後も新型コロナの影響がまだまだ続きそうで先行きは見えない状況ではありますが、ここまで来たら「新しい波がやってきた」と腹をくくり、その波を乗りこなしてやる!

そう思って毎日を過ごしています。

本音を言えばこの先に待っている新しい時代を先取りして、なにか画期的な打開策を見つけられたらそれこそカッコいいクリエイターなんですけどね〜(笑)

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高橋 優介@越後妻有の料理人タカハシ
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