今日と言う日を素敵にしてくれた人たち
思わず口から出た言葉
今朝自転車で家を出たら、車が1台道路をブロックしていた。Uターンしようとしてるようだった。車がいなくなってすぐに走り出したら、反対側の道に止まっていた車が私が通ってから後ろに来て、私の横で大声で怒鳴って通り過ぎていった。
それですごく気分が悪くなって、クラフトクラブのそばの自転車置き場に止めた途端に自転車が倒れた。
車輪がとても細くて、しかも大きいので倒れやすいのだ。 1人で起こすのが難儀をする自転車なので、困ったなと思ったら、近くにいた男の人が寄ってきて助けてくれた。
”You made my day.“
(あなたが私の1日を素敵にしてくれた。)
正しい表現だったかわからないまま、言葉が思わず口から出た。
クラフトクラブは、明るい笑い声が絶えない
チャリティー主催のクラフトクラブは、外でびゅんびゅん冷たい雨風が音を立てていても皆の出席率も高く、明るくて小さなことに大笑いする。
「私が待つのを期待していたのに、先に発車したことが気に入らなかったのかしら?」
「それはドライバーが悪い。短気なドライバーが多いんだよ!」
この活動は、がんチャリティーが患者や家族のマインドフルネスのために主催している。
だからみんなは(私は家族が)それぞれ違うがんを患っている。
ただの毛束から生まれるコマドリ(robin)
フェルトのクラフトは、ただのモジャモジャな羊の毛束を太い針で、ひたすら突つく。
毛束を千切って何百回と針で突いているとだんだん毛どうしがくっついて、形になってくる。
パーツごと、例えば羽を突ついて形にし、別に作った胴体にくっつける時も、やはりただポンポンと針で突つく。
おしゃべりしながらそんな単純な作業をしてていると、気がつくと毛束が愛らしいコマドリになっている。
最初はなんてつまらない作業、と参加を後悔したものの、たった1時間半でかわいいコマドリの形が自分の手から生まれてくる瞬間、全く新しい世界に出会ったかのよう。
このクラフトクラブは毎回先生が違うタイプの制作物を提案し、材料も揃えて用意してくれる。
材料はたくさんの種類の中から、自分の好きなタイプや柄など選んで作る。
これまでフェルトクラフト以外でシーグラスのキャンドルスタンドや、ボタンのイアリングなどさまざまなクラフトを作った。
コマドリは英国の国鳥
コマドリは、クリスマスカードにもよく描かれる。
なぜクリスマスカードに描かれるようになったか?と検索してみた。
クリスマスカードが初めて郵送された時代に、郵便局員が赤い服を着ていた(今も)からこま鳥が手紙やカードを届ける人の喩えになったそう。
またコマドリは火が消えて人間が凍え死にしないよう、炎の上ではばたいたからお腹が赤いと言う伝承が、北国によくあることも関係しているらしい。
その後自転車に乗って帰ろうとしたら、またしても自転車が倒れた。
今度は女の人が寄ってきて、また助けてくれた。
「本当にありがとう」
彼女にも、ドライバーに怒鳴られてから今日会った全員に、
「あなたは私の1日を素敵にしてくれた」
と叫びたかった。