押すなよ! 押すなよ! 押すなよ! 絶対に押すなよ!
ヤーーーーーー!
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ありがとうございます。
「○○してはいけない」
「絶対○○してはいけない」
と、繰り返し何度も言われると、
「むしろ、やれってこと?」
と感じ、○○してしまうのは、
きっと、
ダチョウ倶楽部のネタ
『押すなよ! 押すなよ! 押すなよ!
絶対に押すなよ!』
を知っている世代だから。
というわけではなく、
カリギュラ効果という、
他者から行為などを強く禁止されると、
かえって欲求が高まるという心理現象
のせいである。
では、
全くやりたくないことを禁止されたら、
カリギュラ効果はあるのだろうか。
例えば、
「決して働いてはいけない」としたら。
その疑問を媒介として、
缶コーヒーBOSSのCMを思い出した。
SUNTORY BOSS CM
「宇宙人ジョーンズ・禁じられた惑星 」篇
宇宙大統領(中島)みゆき が
“働くの停止スイッチ”を押し、
あらゆる仕事が休止させられてしまった、
という世界が描かれている。
このCMでは、
労働を禁止された人々が
暇を持て余していた。
このCMを見て、どう思われました?
私は引きました。
★社畜か!?
労働以外、何もする気が起きないとは、
正気の沙汰とは思えない。
停電になったくらいで、
人間のやる気スイッチは切れない。
学業が本分の学生でさえ、
「本日は自習」となったら、
各々、嬉々として何かし始める。
「え、急に自習って言われても…」
と途方に暮れる学生はいないだろう。
労働以外の選択肢を持たない大人は、
あまりにも「非人間的」だ。
このCMが
日本以外の国で制作されていたら、
おそらく全く違う内容になったはずだ。
★主婦・主夫や、医療関係者は?
上記の人はCMに登場しなかった。
家事は労働ではない、ということだろう。
しかし、医療関係者は??
停電の上に、医療行為(労働)が禁止され、
多数の死者が出たであろう医療現場は、
倫理的な意味で映像化しない
という判断だったのかもしれない。
★ボランティア、しません?
労働=報酬が発生する活動 であれば、
賃金を受け取らない活動をすればよい。
労働が禁止されている期間、
仕事以外の基本的な生活は
問題なくできているようなので、
家事活動はセーフだ。
(断じて、家事労働ではない!)
であれば、
本業の無賃労働はぎりぎりアウトでも、
本業以外の(社会に役立つ)活動は
セーフである可能性が高い。
暇をもて余すくらいなら、
労働以外で、停滞した世の中に貢献しよう。
(と、考えないのが不思議である。)
社会は人間で出来ている
社会は誰かの【仕事のみ】で
できているわけではない。
子供や学生、定年を迎えた人、
様々な理由で就労が困難な人、
職の有無に関わらず、
生まれたすべての人が構成員となり、
社会ができている。
だから、
仮に、世の中から仕事が失われても、
人間がいる限り、社会は存続する。
「AIに仕事を奪われる」
と声高に叫ばれるが、
問題は【仕事】が奪われることでない。
【仕事】がない
↓
金を稼げない
↓
生きていけない
という、社会システムが問題なのだ。
今後、社会が求める人間とは
AIに代替不可な仕事ができる、
ごく一部の選ばれた人間ではない。
(その仕事が永遠に代替不可な保証はない)
仕事以外の方法で、
社会と健全につながることができる人間
ではないだろうか。
きっと、そのような人間が、
“働くの停止スイッチ”を押された世界で
社会と人を動かすことが可能な
新しい社会システムを構築する。
幸福、成長や成功、自己実現、
その他、求めるすべてのものが
仕事を通じてのみ獲得すべきものではない。
仕事とは、
社会に参加し貢献する手段の一つ
に過ぎないのだから。
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つりタイトルの文章にも関わらず、
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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