私って意外と【徒然なるままに】
「なんやかんや、仕事早いよね」
他部署のイケママにこう褒められた。
毎回スケジュールに追われて、そのイケママを振り回してしまっていることに罪悪感を覚えていたが、こう感じてくれていたのか。
別の人には、
「あなたはマルチタスクだから、あれやって〜、これやって〜、って色々なことを同時にできるのよ」
と言ってもらえた。
自部署の部長から言われた言葉で、そんな風に見られているとは思ってもみなかった。
さらに後輩には、
「先輩って器用な方ですか?」
と聞かれた。
太古の昔、幼稚園や小学生の頃は手先が器用だったが、年々ミスが増え、不器用の部類に入ったなと自覚していた。
「もしかして私って仕事できてる?」
大袈裟かもしれないが、日頃複数の業務をこなすのに必死だったり、スケジュールも帳尻合わせになってしまったり、不甲斐ない思いを募らせながら仕事をしていた。
そんな私でも、周りはちゃんと認めてくれていたんだ。
頼まれたことをきちんとやっただけ
期日に間に合うように日々少しずつ業務を進めただけ
何回も繰り返すうちに体に染みついただけ
◯◯しただけ、なんだけど、仕事としては回っていて、他の人の役に立っている。
もっと自信を持って仕事時でもいいのかな、なんて思ったりした。