日本とバンコク、交通ルールに思うこと
日本に来る外国人が「日本の町は静か」「車も人も多いのに整然としている」と話すのをYouTubeなどで聞くことがよくあります。
それを聞いて「確かにそうかもね」「外国は違うんだね」程度に思っていたのですが、最近やっぱりそれって特異なことなのではと思うようになりました。
バンコクは渋滞が激しく、交通ルールもあってないようなものというか、おおらかです。
反対車線に飛び出して抜かしたり、横断歩道の青信号でもバイクが飛び出してきたり。
ふと「ルール通りに運転した方が早く目的地に着くのでは」と思ったのですが、即座にそれは違う気がしました。
みんながルールを守らない中で自分だけ守ったら、きっと損するんですよね。
ルール通りにすることでメリットを享受するには、大多数がルールを守っている社会であることが条件なのか!と今更ながら気づきました。
この「大多数がルールを守っている状態」に変えるのってきっととっても大変なこと。
例えば、自分がバンコクでこの状態に持っていくために有効な手は何かと考えても、答えられない…きっと国が強権的に実行するとか、影響力のある何かが必要があるのでしょう。
日本だって勿論罰金などの法改正が有効なのでしょうが、全員守らなければ無効化されてしまいますし、ルールは守るものという意識と互いの監視の目が働きやすく、結果として整然としているのだと思いました。
勿論、これまでの先人達の啓蒙、啓発活動のおかげだと思います(日本人もルール化されなかったり有名無実化しているルールは守らなかったり当然あるので)
日本のこのルールを守る文化によって、安全な社会になっている。一方で息苦しくなることも。
こんな特性があるからこそ、ルールが理に適っているか、どうしても守れない人を想定できているかといった点検が随時必要だろうな、なんて思った今日この頃です。
この特性を活かしてより良い社会にできるといいなぁ。
余談
ルールとは関係ないけれど、日本にいた時は社畜回廊を通っていて、新卒の頃は整然過ぎて気分が滅入っていました💦