もし過去に戻れたら?タイムリープをテーマにセルフコーチングで人生を見つめ直してみた
\ゆるカウンセリングでこころのヨガ/
やましたちぐさ です。
「ゆるカウンセリング」で思考とこころをクリアにし、軽やかな一歩を踏み出す。そのような場をつくっています。
最近、「もし過去に戻れるなら…」なんて考える機会がありました。
きっかけは、昨今人気のタイムリープドラマ。例えば、バカリズム脚本「ブラッシュアップライフ」や韓国ドラマ:今年大ヒット!シンドロームを巻き起こした「ソンジェ背負って走れ」、台湾で放映され、各賞を総ナメにしたドラマ『時をかける愛』のリメイク作「いつかの君に」、復讐サスペンスでありながら、「転生」というSF要素、そして韓国で実際に起こった事件をも絶妙に織り込んだ至極の超大作「財閥家の末息子」など、過去に戻って人生をやり直すというストーリーが大変魅力的に描かれています。(どの作品もとても面白いのでオススメですよ♪)
私もそれらを見ながら、ふと考えてみたんです。
「もし私がタイムリープできたら、どこに戻るだろう?」と。
30代半ばにインド・リシケシのアシュラムでヨガ三昧の日々を送った頃?
それとも30代前半に友人と韓国を旅して、何のご縁かヒュンダイの社員センターで日本語を話す機会をもらったあの瞬間?さらに遡って、20代半ばの婚約解消、結婚延期を経験したあの時?
うーん、どの時期も濃すぎて、もう一度経験する?
しんどかった経験もとっくに昇華しているとはゆえ、正直戻るのは…ちょっと考える…(笑)。
☻ もう一度あの時に戻りたいか?と問われれば…
まず思い浮かぶのは、20代半ばから後半にかけてです。
あの時、とある事情から婚約を解消、結婚を延期し、その後3年くらい一緒にいた人と結局別々の道を歩くことになりました。自分の人生が大きく変わる瞬間でした。
それを機に一人暮らしを始め、付き合う人や関わる人がガラッと変わったんですよね。それまでの自分になかった生き方をしている、自分と同じような価値観を持った人たちとの出会いが、私を本来の自分で生きるように後押ししてくれました。大きな別れを経験した後は、クリエイティブな仕事も遊びも全力で楽しむ私がいました。
ここで、この時に戻ってやり直すならどうしたい?と聞くと、
でも…もう一度あの感情の嵐を体験するのはさすがにちょっと遠慮したい自分がいました。
仮にやり直すとしたら、元婚約者とはそもそも付き合わないかもしれません。なぜなら、当時の私だから、その時の学びのために一緒にいた人だったと思うから。そう考えると、この別れも起こらないことになります。この後の一人暮らしするという布石もなくなるため(だとしても一人暮らしはしたと思いますが)この後の展開が違った現れ方をすることになります。経験してみたい気もしますが、やはり好んでやりたくはないかな。
次に思い出したのは、30代前半で韓国を旅した時のこと。まさかのご縁で、ヒュンダイの社員センターで日本語を学んでいる社員さんたちに日本語で話す機会をいただきました。この経験も本当に刺激的でした。当時フリーターで映画館で働いていた私。映画好きにはたまらない環境。映画を映画館で観たい放題で「人生の夏休み」みたいな毎日を過ごしており、時々舞台挨拶で役者や監督に出会えるのも役特だった等、くだらない話をしたことだけは記憶しています。韓国旅行はただの観光だったのですが、ひょんな出会いからそのようなことになってしまったので、人生って本当にどこでどんな機会が巡ってくるかわからないですよね。
この出来事ですが、当時は自分の中ではそれほどインパクトがありませんでした。一緒に行った友達と、面白い体験だったよね〜で終わっていたんですから。今の自分なら、その瞬間の受け取り方や対応、その後とるアクションも全然違うのだろうと思います。
それらを踏まえて、
「その時に戻りたい?」と自分に訊いても、
答えは、NOなんです。
そして30代半ば、インド・リシケシのシヴァナンダアシュラムでヨガトレーニングの日々を過ごしました。ビートルズが修行した地で、スワミ・シヴァナンダの生誕祭にも参加できたのは忘れられない思い出です。あの時は、心も体も本当に充実していたのですが、完成されたあの経験体験、もう一度あの時に戻れたらどうする?戻りたい?と問いかけてみると…
こちらも、戻りたいとは思わないんですよね(笑)。
30代半ば、怖い経験もしています。幸いなことにもっと踏み込んだ大きな傷になるような事態にはなっていませんが、その経験にもう一度対峙する自信は私はありません。それは、その時住んでいた「場所」の思い出として残っています。古いアパートで庭に桜の木があり、自分の部屋から花見ができる素敵な環境でした。上の階に友達が住んでいて、ライブやフェスに度々一緒に繰り出していました。私が暮らす部屋が雑誌に載ったこともありました。そこでは楽しいことも、怖いことも、悲しい思いでも詰まっています。
この怖い経験はもう二度としたくないですし、この時味わった感情体験は、場所を変え人を変え問題をクリアできるまで似たような経験をすることになったので、この時に戻ってやり直したいとは思わないのです。
☻ タイムリープで変わる未来?いや、今がいい
今の自分の知識や経験値を持って、タイムリープで過去に戻り、別の選択をしたとしたらどうなるか?
その場ではもっと賢く、効率的に物事を進められるかもしれません。知りうる限りのその後に有利な選択ができるかもしれません。
でも、そこで「タイムパラドックス」という問題が浮かびます。
過去を変えたことで、今出会っている大切な人たちと会わなくなってしまうかもしれない。今の私が持っている経験やつながりが失われるなんて、そんなことは、やっぱり嫌だな!断固拒否したい!
例えば、40歳の時にデスクワークからセラピストに転身した頃。
2ヶ月にわたる技術習得の研修はとても過酷で、何度も奈落の底に突き落とされたが、仲間と共に切磋琢磨した経験。
ようやく店舗に配属されセラピストとして活動し始めるが、早々に手荒れに悩まされ施術をセーブする日々が続き、結局種目変更を余儀なくされることになる。
タイ・チェンマイのマッサージスクールに短期留学し再度技術習得したのち、フリーランスのセラピスト協働のマンションサロンで実績を積むも、冬場の閑散期、10日間問い合わせゼロ、予約ゼロの絶望を味わう。別の方法を模索。
その後サロン掛け持ちで働く中でパトロンヌとの出会ったことや場所を提供してくれる人が現れたこともあり、独立してサロンをオープンすることになる。
おかげで全国にセラピスト仲間がたくさんできたり、よきご縁にも恵まれる。
休む暇もなく常に行動し続けていたので、正直しんどかったのは間違いないのですが、こうした一つ一つの経験が今の私を作り上げているんです。
もしそのどこかの選択を変えていたら、今ここでこうしてnoteを書いている私も、いなかったかもしれません。
☻ セルフコーチングで得た答え:今の私がベストと言えるように
ここで書いた出来事は、私の人生のほんの一部の内容で、他にも実にもりだくさんで紆余曲折の歴史なんですよね。
ですが、タイムリープの話を考えた時、私が最終的にたどり着いた答えは、「やり直したいと思う過去はない」ということです。
確かに、今の自分の知識や経験を持って当時をやり直すとしたらもっと賢い選択ができたかもしれません。でも、その選択をしてしまうと、今の自分が失うものも多い。出会って数々の思い出を共有してきたたくさんの人たち、過去の失敗や成功、それらすべてが私をここまで導いてくれた私を構成する大切な要素です。
それに、今までの経験が濃すぎるから尚更強く感じるのですが、時間の経過とともに、それらは本当に自分が経験したことなんだろうか?と、不思議に思えてくるんです。既に別の世界線を生きているんですよね。
過去ってその名のとおり、過ぎ去るものなんです。過去味わった感情だけが、何かのタイミングでリコネクトすることがあります。いつの何のものかわからないけれど、懐かしい感情が呼び起こされることありませんか?
セルフコーチングを通じて気づいたのは、今までの人生は案外悪くなかったということ。むしろ、これまでの経験が私の人生を彩っている!と、今思える自分がいること。どんなに過去を振り返っても、今が一番大事だし、過去に想いを馳せるよりも「今」とこれからの未来をどうしたいか、どう生きるかを考える方が、よっぽど素敵だと思います。
☻ まとめ:過去の自分にエールを送り今の自分が受けとる
結局のところ、過去に戻ってやり直したいという思いはあっても、過去の事実は不変なので、自分を作り上げてきたあらゆる経験をなかったことにすることはできません。
それでも、自分の解釈や価値観が変わることで過去の苦い経験を学びや成長の機会として捉えることで、過去の意味を変えることができます。
過去が今の私を支え、未来をより良くするためのヒントをくれています。
タイムリープをしたらというテーマでセルフコーチングすることで、そこへのアプローチが可能です。
もしあなたも「過去に戻ってやり直したい」と感じることがあったら、セルフコーチングを試してみてください。
その戻りたい思う過去の時点に、自分が未消化な何か、昇華されないでいる課題があるのだと思います。
その時に戻ったら何を選択しどう行動するのか?
その回答はきっと、今の自分を変える何かしらのヒントになりますよ。
▼山下千草の自己紹介