今回はCBDと鬱(うつ)というテーマで後半の内容になります。
多くの論文を見るとこういった精神疾患やストレス等による抑うつ状態に対してCBDは非常に効果的な事がわかってきています。
CBDの大きな作用として抗炎症作用があり、体内の炎症レベルを下げる事によって、睡眠の質が向上したり、体の痛みや慢性痛に対して緩和する効果があり、間接的にかつ相対的に気分が良くなるものだろうというイメージをもっていましたが、それだけではなく脳・神経系の受容体にも作用することで直接的に効能を発揮する事もわかってきます。
内因性カンナビノイドシステムが抑うつ症状の早期改善の鍵である
SSRIのような抗うつ剤は効果を発揮するまでに2週間程度必要だが、内因性カンナビノイドに直接働きかけるCBDはある程度高濃度で摂取をした場合には即効性があり、低濃度の場合は期間が必要となるようです。通常の健康補助としては低濃度でいいかと思いますが、悩みが深い方にはやはり高濃度で摂取した方が、体感が早いという事になります。
様々なメーカーさんや書籍では低濃度からゆっくりと自分に合った容量を見つけましょうという記述や説明が多いですが、安全性が高い成分の為、最初からある程度高濃度でトライしてみる方が効率がいいのでは?と最近は感じる事が多くなりました。
CBDの抗うつ作用は幅広い反応を介している
CBDを使用した臨床実験というものは現在世界中で行われているのですが、まだまだその結果が明らかになっていなかったり、現在実験中というのが実情ではあります。こちらの実験も今年の4月に終了しているという事でどんな報告が上がってくるかこれからがまだまだ楽しみですね!
その効果機序のすべてはわかっていませんが、効果と安全性に関しては既に臨床結果より理解が進んでる事になると思います。エンドカンナビノイドシステムだけでなく65種類以上もの反応を身体の中で起きていて、それらが神経を保護したり、炎症を抑えてくれたりしてくれているという事が明らかになってきています。
CBD抗うつ効果は脳内セロトニン濃度に依存する
前回のCBDと鬱(うつ)の記事にも書きましたが、CBDは抗うつ剤と併用することで相乗効果を促し、薬の効果を高めて減薬する事が可能になる事を期待する事が出来ます。また脳内のセロトニン濃度が低い場合に効果が表れにくかったという事で、SSIRのような抗うつ剤に頼るだけでなく、生活習慣を見直すことでより効果的にCBDを使用することが出来そうですね!
セロトニンを高めるためにはジョギングやウォーキング、ストレッチ、等の簡単な運動、そして日中に太陽からの日光を浴びる事も大切です。食事の際はセロトニンの元になるトリプトファンを多めに摂取できるのが理想的です。トリプトファンはクルミや納豆、バナナ、ヨーグルトなどに多く含まれているようです。また、食事の際によく噛んで、味わって食べる事が脳内のセロトニンを高めるポイントにもなります。
CBDは急速かつ持続的な抑うつ効果を示しうる
CBDは急性投与も持続的投与の両方での効果が見込まれる事がわかります。もし、当初の病状や悩みが深刻な場合は少量を長く続けるというよりは
最初から効果を感じる濃度迄しっかり上げた後、継続し様子を伺っていく方が効率的なようにも思えます。メーカーさんや販売店さんの場合、やはり一人ひとりの効果、体感が違うため高濃度をいきなり進める事が中々難しいところがあり徐々に増やすという事が薦められています。
もちろんセオリーとしてはそうなのですが、当初に低濃度で摂取した後に効果を感じないようであれば、一度高濃度も試してみる事が自分にとっての適正量が見つけやすいこともあると思います。
何よりCBDも含むカンナビノイドの体感は当初感じにくいことがほとんどです。これは陶酔成分と言われるTHCを多量に含む一般的なマリファナと言われる品種でも同様で初めての人はその感覚や体感が理解できていない為、何も感じない人やわからなくて摂取しすぎてしまい後から効きすぎてしまう人もいらっしゃいます。特にエディブル等で経口摂取した場合に後から強く効果がですぎてしまう事があります。現在、日本で流通している半合成カンナビノイド(THC-PやHHCP、THC-Oなどの陶酔作用のあるもの)なども同様でその摂取量に関しては少量から試す必要があると思います。
CBDにおいても当初は感じにくいという方が多いですが、THCと違いCBDは摂りすぎても大きな問題や陶酔作用が発生しないという事で同じ大麻成分ですが、その安全性や効果に関しては全く違う成分である事も理解して頂けるといいと思います。
CBDは健常者の場合、一日の摂取上限が1500mgまでは有用性が比例的に伸びていきその後は有用性が薄れてしまうというデータもあります。通常5%の10mlの製品であれば、500mg含まれていますので3本を一日で使い切っても有用性は上がって行くという事になります。しかし、そのような高濃度を毎日続けられるほどCBDはまだ安くはない物だと思います、、、。
ここ迄、うつ病に関してポジティブな論文を紹介してきました。
しかし、その他に気を付ける事や、危険はないのか?という事が気になり調べてみました。
過剰なCBDは大うつ病患者の免疫系を抑制する
大うつ病と言われるような重病な場合においては、免疫機能が既に乱れている場合にCBDを摂取しても抗炎症効果が得られにくかったり、高濃度のCBDを摂取する事で炎症反応が増大する可能性もあるという事がわかります。
CBDが非常に万能で基本的に体内の不調や故障個所を通常運転に戻すように体内の免疫や恒常性に働きかけて効果を得るのですが、大うつ病等の重病者の方には逆効果に働く可能性もあるという結果になっています。
前述では高濃度を試してみる事をオススメしましたが、重度の場合は当然
ながら主治医へ相談をしたうえで摂取をすることを強くオススメ致します。
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