📘肥満患者の麻酔管理 | 麻酔科専門医試験対策 青本online

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【🌟☆☆】：直接聞かれることはないが，基礎知識として必要
【🌟🌟☆】：問われる可能性があり，おさえておいたほうがよい．
【🌟🌟🌟】：問われる可能性が高く，重要です．

🔑 KeyWords

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肥満患者　酸素化　脱窒素化　理想体重　実体重　プロポフォール　ロクロニウム　HFNC（高流量経鼻カニューレ）　DAM

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🔷 肥満患者の特徴

Q. 【🌟☆☆】肥満患者の呼吸器系の特徴について説明してください． 

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• 肋骨周辺や横隔膜下，腹腔内に蓄積した脂肪により胸郭コンプライアンスが低下しているため，人工呼吸では気道内圧が上昇しやすくなります．

• また，ただでさえ減少している機能的残気量（FRC）が全身麻酔によりさらに減少することと，酸素消費量が健常人よりも増加しているため，無呼吸時の酸素飽和度の低下も早くなります．

• 背側の無気肺を生じやすく，術中の酸素化が不良になることも多いです．人工呼吸中は高めのPEEPを用いたり，適宜肺リクルートメント手技を行うことで，肺胞虚脱をできるかぎり防ぐ必要があります．