4月の読書会(今年の振り返り)
前回の投稿からかなり間が空いてしまった。
今年の読書会の振り返りを備忘録として書いておく。
今年の読書会のメインは、「作家の命日に読む」。
国内、海外の作家を毎月取り上げる試み。
4月は川端康成、シェイクスピアを取り上げる予定だった。
多和田葉子『飛魂』4月7日開催(川端康成『雪国』から変更)
常連さんからのリクエストで、多和田葉子『飛魂』を取り上げた。
多和田葉子は『献灯使』や最近完結した三部作が有名であるが、この作品こそ読んでもらいたいと個人的に思っていたので、今年の企画からずれるが、変更した。
男性同士のホモソーシャルな世界観とは真逆で著者の『尼僧とキューピッドの弓』と同様の世界観。
固有名詞が読みにくい(あえてそうしていると思う)、現実にはありえない名前ばかりで、性別を意識させないような工夫が凝らされていると思った。
自由紹介型 4月20日開催
前日は毎年恒例の誕生日雑談会で盛り上がった。
例年は奇数月に自由紹介型を開催するのだが、急遽開催した。
紹介本
中学生に教えたい 日本と中国の本当の歴史 黄文雄
職業としての政治 マックス・ヴェーバー
残光 小島信夫
アメリカン・スクール 小島信夫
参加者は読書会第一回から参加している友人。
「複雑なものを複雑に捉える」
友人のこの発言が心に残った。
シェイクスピア『ハムレット』4月27日開催
参加者のひとりの発言:男性の好みは15世紀から変わっていない
紫式部 源氏物語 夕顔
シェイクスピア ハムレット オフィーリア
谷崎潤一郎 細雪 雪子
多くの男性が好む女性像がどの時代も変わらないで続いているという指摘は興味深い。