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#11 斜めの勇気

こんばんは。クラブマゼンダへようこそ。

最近、SNSで稚拙ながら色々発信させていただいて、その分いっぱい傷付く発言なんかも聞いて疲弊気味だから、今日は少し良い話をしたいと思うわ。

私はカナダに住んでいたことがあって、その時に出来たゲイのお友達とのお話よ。

私は、ワーキングホリデービザでの渡航だったし、お金にも余裕が無かったから、1年間‼︎って期限を決めてカナダに行ってたの。

そして、カナダから日本に戻らなきゃならない日が近付くに連れて、出てきたのが、『日本に帰ってどこに住むか問題』だった。

根無草の様な生活を日本で送ってきて、そこからカナダへ行ったから、私には帰る場所が無かったのよ。

って語弊があるわね。帰って会いたい人は沢山居たけど、どこに住んで、何をしたいかなんて考えられなかったの。

何故なら、私はカナダに行って、人生が好転して、そこから人生が始まったと言っても大袈裟じゃなかったし、生まれ変わった私は日本に戻って一体何をすればいいの?てか、そもそもそのためにはどこに住むのよ!?って考えてたわ。

で、そんな事を友達に話したら、友達が言ってくれたの「(マゼンダ)くんはどこに住みたいの?」って。

私は、答えたわ。「私は、あそこ(渡航前に住んでた場所)には住みたくないから、住むとしたら○○か東京だと思う。けど、東京は家賃も高いし、生活できるか不安。」って。

正直、その時の私は本当は東京に住みたいと思ってたわ。けれど、臆病になっていたの。そんな気持ちを察してか、その友達が言ってくれたのが、

「(マゼンダ)くんは、今、ゲイである事をしっかりと受け入れられて、ゲイタウンで遊んでる時すごく楽しそうだよ。だから、東京に住んだら?その方が(マゼンダ)くんらしく暮らせると思う。あ!あと、2丁目の近くね。」

その時、私の視界がパッと開けたわ。
そうか。私って帰国後もゲイとして生きて行くんだ。って。

そうして、その友達より一足早く帰国した私は、「東京に住もうと思う。これから物件探しに行ってくるね。」ってメッセージを送ったの。

その時、友達が「あきらめないで!」って(当時流行ってたCM風に)言ってくれたわ。

その一言がどれだけ嬉しくて、心強かったことか。
あきらめないでって言葉は、とても強い言葉だと私は思うけど、この時はその友達の言葉に背中を押して貰ったわ。

そして、私は東京の、しかも言われた通り新宿2丁目に出やすい場所に住む事になったわ。(ちなみに今は引っ越しました)

それから、もう何年も経って、上京してからも色々とあり過ぎたけど、それでも、あの時勇気を出して上京して良かったってすごく思えてる。

だから、私はその友達にもすごく感謝してるし、上京を選んだ自分にも感謝してるわ。

じゃあ地方にいるマイノリティの人達はどうなの?って話にもなると思うんだけど、地方には地方の良さがあるし、必ずしもマイノリティだったら、東京が住みやすいとも言い切れないわ。

だけど、私が言いたいのは、貴方の可能性を一番引き出せる場所に住んで欲しいなって事なのよ。

私自身体験したからわかるけど、人ってなんとかしようと思えばなんとかなるものなのよ。

今貴方がどちらに住んでらして、どんな暮らしをしているかは分からない。

そこで暮らしてて、貴方らしく生きて行けるならそこで間違いないと思うわ。きっと素敵な環境なのね。一度行ってみたいからこっそり教えてちょうだい。

けど、もし、今自分が居る場所が窮屈だったり、理想の自分を描けない場所にいるのであれば、そこから一歩二歩三歩と飛び出してみて欲しいの。

貴方は貴方で良いのよ。だからね、貴方がやりたい事、なりたいもの、そんな理想に近付ける場所や安心できる場所を探して欲しい。

それには、人一倍大変なこともあると思う。苦労だってするし、1人寂しくなって、なんでこんなとこに来ちゃったんだろって思う日もあると思うわ。

それでも、これを最後に言わせてちょうだい。

貴方が貴方らしくいることを「あきらめないで!」

じゃあ、そろそろ閉店の時間ね。
今日の投稿は、あの時勇気をくれた友達に感謝を込めて送るわ。(ちなみに、私の名付け親もこの友達よ。いつもありがとね。)

それじゃまた来てね。大好きよ💖

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