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2ヶ月の育児休業を取得したら色々と想定外だったけど結論めちゃくちゃ良かったっていう話

2020年5月に第二子として産まれた息子が5,000〜10,000人に1人の確率で発生する難病であることが分かり、コロナ環境下ということもあって少々特殊な育児休業期間を過ごしました。結果的に、自分の人生にとって物凄く大きな意味があったこの期間について書いておこうと思います(テキストにすることで今後の大体に対してオープンでありたいとも思っている)。

正直、病気が分かった当初はひどく気が動転して自分でも情けない心持ちになったし、なんでだろうと詮無いことを考えていた時間もありました。

でも、いまは本心からとても前向きな心境です、言うまでもなくシンプルにめちゃくちゃ可愛いですし。息子は一生懸命に生きていて、その小さい体から考えられないほどに大きい、家族の結びつきを強くする力をもっています。もう既に親孝行され過ぎていて、今後どうやってこいつに施し返してやろうかという気持ちです。

第二子を授かったことがわかった_育休準備

二人目の子供を考えはじめたときから妻と相談のうえ2ヶ月の育休を取得すると決めており、一人目_現在5歳の長女 のときは取得しなかったので楽しみにしていました。
※けして呑気に気楽に構えていたわけではございませんキリッ

育休に向けて主に準備したこと
① 家庭:料理担当になる、ベビレポ使う(役割と共有)
② 仕事:育休中の最低限業務選定(時間配分)

やってみると実感できますが毎日の食事をつくるって本当に尊いことですよね、圧倒的感謝。
自分は性格的に「買い物して→献立決めて→調理して→片付けて」のうち『買い物して』の心理的負担がとても高かったので負担軽減のため食材定期配送サービスを導入しました。色々と見て結果的にらでぃっしゅぼーやにお願いしてます、色んな野菜が届いて楽しい、野菜おいしい、ごぼうの唐揚げ得意料理になりました。

あと、ベビレポっていうアプリがすごくよかったです。
里帰りで物理的に離れている環境であっても例えば「オムツを何回替えて、ミルクを何ccあげて、深夜何時に寝て起きて」などなど。どんな生活をしているのかアプリを通じて状況が分かります。『昨日の深夜もありがとうね、お疲れさま本当大変だよね』など、こちらから先に連絡することを心がけていました(と言いながら、不十分だったかもしれないけど、、)

仕事は、人事部の責任者という役割もあって少し保守的に「いくつかの会議」と「承認作業」を最低限で選定することにしました、のこった会議は以下キャプチャ。
ほとんどがイヤホンでミュートにして聞いてるだけだったので思い切って断捨離しちゃえばもっと減らせたなあと振り返って思いました(実際いくつか欠席した)。承認作業は採用や経費など。

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ちなみに、当社は、原則 ”部署単位で責任者の裁量によって出社是非を決定できる” ようにしていて、コロナ禍の人事はリモートワーク推奨です。私の在宅環境は職場よりも快適に構築できており、速い回線で、でっけえモニターで、MPMマイクで、つまり最高です。(いや働かないで)

難病の診断が確定する_育休開始

育休前のさいご勤務日の午後に妻から「検診の結果、胆道閉鎖症という難病の可能性がある、里帰りから戻ってすぐに病院で検査を受ける、でも普通に元気だよ」という旨の連絡を受けました。

webを漁るように見て「状態は比較的良好で、それ自体の完治は無いけど治療法がある大丈夫」と見通しへの希望を確認しました。だから悲観は一切していなかったけど、心理的な動揺は思った以上に大きかったようで、シャワーを浴びていたら急に嗚咽が止まらなくなったりしていました。

翌日、妻と娘と息子を里帰り先へ迎えに行って4人で帰宅、4人で一日過ごしました。息子はとにかくかわいい、本当にかわいい、かわいすぎる。
この1日だけで、これから出来うる限りの全てをやって家族で一緒に生きていくんだと気持ちは定まったように思います。

それまで、いわゆる通常生活じゃない負荷を背負わせていいのか、自分のエゴじゃないか、ぐるぐると考えていたのですが、そんな迷いは一晩で無くなりました。

その後、息子は検査を受けてそのまま入院。
コロナによる制限で「家族のうち1人・1日のうち1時間」が面会条件なのはつらいけど、限られた時間で目一杯コミュニケーションしています。まだ入院中。

いまの気持ちとこれからについて

このタイミングで育休を取得できたのは本当にありがたいことでした、家族と会社と医療機関など関わって頂いたみなさんに心から感謝しています。

健康に生きることの尊さを痛感して、これから先も息子と一緒にしっかり生きていくぞと思うことで、自分の命の使い方をこれまで以上に考えるようになりました。自然とメディカルやヘルスケアへの興味が強くなりました。

妻とは、整理が追いつかない気持ちをお互いに理解しながら会話を重ねたように思います。家族っていうふわふわしたものの輪郭が濃くなって、家族の絆が強くなっていくような感覚がありました。

日々の小さな出来事で気持ちは揺れてしまって、前を向いたり後ろを向いたりするのだけれども、気持ちがどっちを向いていようがしっかりと家族と向き合っていたいと思っています。


これから良いこともそうじゃないことも沢山あると思うけど、色んな場所に行って、美味しいもの食べて、めちゃくちゃ遊んで、素敵な音に触れて、綺麗なものを見て、一緒に人生を楽しもう。

産まれてきてくれて本当にありがとう。

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